改造した車内でタコ焼きや焼きそば、クレープなど様々な料理やデザートを作り、提供するキッチンカー(移動販売車)。イベント会場やランチタイムのオフィス街などで見かけるあの働くクルマだ。
現在、コロナ禍でイベントがなくなり、キッチンカー業界も厳しい……と思いきや、さにあらず。蜜を避ける「テイクアウト」の流れのなかで台数は増加傾向にあるという。
そんなキッチンカーだが、誰でも始められるのか? 車体はいくら? 資格や営業許可などはいるのか? などわからないことが多い。
そこで、今回、キッチンカーに関する素朴な疑問から、キッチンカーのオーナーになるためにはどうしたらいいか、さらに都内周辺で営業しているキッチンカーまで紹介していこう。
文/ベストカー編集部
写真/平野 学
初出/ベストカー2020年5月26日号
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キッチンカーに関する素朴な疑問
おいしい食べ物を届けてくれるキッチンカー。誰もが一度は利用したことがあるはずだが、案外知られていないのも事実。
そこで、キッチンカーのオーナーになりたい方を全面サポートする、業界最大手の会社、フードトラックカンパニーの浅葉郁男代表に話を伺った。まずは営業に関することや車内の仕組みなど、気になることを聞いてみた。
■営業するには「保健所の許可」が必要
クルマがあれば準備の第一歩となるが、一番重要なのは「保健所の許可」。これがないと営業はできない。
食中毒を起こさないための設備の基準を満たしているかどうかがキモで、その基準はエリア(行政)により違う。
各エリアに対応できる設備を車内に整えているというところが重要で、このフードトラックカンパニーが製造するクルマはそれに対応しているという。
■ゼロ知識でも始められる
板金を手がけるところがキッチンカーに改造するというケースが全体的には多いが、キッチンカーの製造&販売の専門会社も数社あり、そこに相談すればキッチンカー初心者でも始められる。このフードトラックカンパニーも、その専門会社だ。
■使い勝手のいい軽自動車
使うクルマは持ち込みもありだが、専門会社では資金さえあれば保健所許可対応のクルマを提供してくれる。
フードトラックカンパニーでは現在新車のスズキキャリイ(DA16AT)をベース車にしている。
■3槽シンクなど充実
実に効率的&機能的な車内のキッチン。写真をチェックしてほしいが3槽シンクや冷凍&冷蔵庫など、クルマの中とは思えない充実ぶりだ。
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