6月3日に価格185万2200円のフィアット500『スーパーポップ ・コッチネッラ』が200台限定で発売開始。
ひと昔前までVW UP!のみだった100万円台輸入車を、フィアットもルノーもプジョーもラインアップしている。それらは国産コンパクトを上回る魅力を持っているのか?
文:清水草一
写真:編集部、Honda、Mazda、Suzuki、FCA、VW
100万円台国産コンパクトが輸入車に負けているのは!?
100万円台のコンパクトカーといえども、移動の道具として見れば、どれもこれも性能的には十二分。国産・輸入問わず、「これはダメ」なんつークルマはない!
唯一VW UP!だけはダメだったけど、先日のマイナーチェンジでエンジンが劇的な改良を受け(数値上はまったく変わらず。謎)、相性最悪だったセミATとのマッチングも問題なくなった。そうなるとあのシャシー性能の高さが俄然光るんだよね。
いや今回は別にマイチェンUP!のインプレ記事ではなかった。「100万円台のコンパクトカー、輸入車は国産車に勝てるのか?」というテーマでした。それについて、ごく主観的に思うことをつらつらと書かせていただきます。
まずクルマってのは、見て楽しくて、乗って面白くなきゃいけない。つまり恋愛対象でなきゃイカン!
もちろん世の中ビジネスライクなお付き合いも大事ですが、私はカーマニアなので愛のないクルマ選びはありえない。
で、100万円台の国産コンパクトカーを見ると、まず見た目がほぼ落第だ。落第ってのはあくまで恋愛対象としての話だが、とにかく落第!
見ただけで胸がキュンとなる国産コンパクトカーがあるか? フィット、アクア、ノート。
どれもビジネスライクなお付き合い以上はムリです。デミオもダメ。スイフトももう一歩。レンタカーで借りるならいいけど購入はない。
国産コンパクトNO.1はスズキの“あの個性派”
走りに関しては、ノートe-POWERはとっても楽しいっす。あのワンペダルドライブは他の100万円台コンパクトカーでは到底味わえない!
比較できるのはテスラやBMW i3あたり。値段がまるで違う。
でも見た目と内装はひどいもんだ。特に内装! あのダッシュボードにピアノブラックのセンター部の組み合わせは壊滅的!
クルマはまず見た目でウキウキさせなければいけないのに、国産コンパクトカーはどれもこれも落第なのだ!
いや、1台だけステキなクルマがある。スズキ・イグニスだ。あのちょっとワルそうな顔付き、大地を踏ん張るオーバーフェンダー。
そしてオシャレな文房具風のインテリア。どれをとっても恋に落ちそうになるやんけ!
サイズは最小。室内は軽よりも狭い。でもオレに言わせりゃ、他の国産コンパクトが広すぎるだけ。こんなもんで充分だよ!
走りもまあまあだ。3気筒1200ccエンジンは低速トルクがあるし気持ちよく回る。ただ、CVTはやっぱり残念、MTがあれば言うことないが、多少の弱点には目をつぶらねば恋愛もうまく行かぬ。そこは耐えようではないか。
ということで、100万円台の国産コンパクトカーで最も魅力的なクルマは、スズキ・イグニスに決定します。
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