いまだ「日常」が遠い今のような状況でも、クルマ選びは楽しいもの。なんやかやで季節はもう初夏。(おいそれとは出かけられないけど)出かけたい!
そのお出かけの相棒に、車両価格300万円以下、「走りの楽しさ」でオススメできるクルマを、国沢氏チョイスでどど~んと取り上げる!
【画像ギャラリー】ロードスターに…サ、サンバー?? 国沢氏イチオシ!走りの楽しめるモデルとグレードをギャラリーでチェック!!!
※本稿は2020年5月のものです/選出・文:国沢光宏/初出:『ベストカー』 2020年6月10日号
■正統派なら86/BRZ スイスポ ロードスター!! SUV、そして軽トラなら???
正統派の「走りの楽しさ」ということなら、筆頭は86/BRZにおいてほかはない。「日本車で」とか「300万円以内」という条件を付けなくたって上位に入ってくるだろう。
改めて書くまでもなく、パワーでテールをコントロールしようとしたら86/BRZ程度のパワーが絶対に必要。嬉しいことにサスペンションもピンからキリまで揃っており、お好みに応じてチョイス可能。
バージョンアップできるアイテムが多く、その気になれば最新の86/BRZと同等以上のクルマに仕上げられる。
推しのグレードは86ならGの6MT。また、ここにきてコンディションいい中古車も出回っているので、御予算に応じた買い物もできる。何より4人乗れるから実用性だってある。
2シーターでいいならロードスターも正統派の走りを存分に楽しめます。日本仕様は1.5Lということで86/BRZのような大笑いする走りこそ望めないが、丁寧に乗ればけっこう速い。
筑波サーキットのメディア対抗4時間レース仕様車。タイヤとブレーキ、サスペンションの交換だけで1分11秒台を出せてしまう。132馬力エンジンということを考えたら望外なタイムだ!
オープンカーという点もいい。古今東西、オープンカーは走りを楽しむために存在する。スポーツカーと並び「存在しなくてもいい」タイプのクルマ代表といってよい。が、世の中、なくてもいいモノこそ人生の楽しさになる。
イチ押しグレードはSスペシャルパッケージ6MTで、今の季節、オープンで走る気持ちよさときたら、筆舌に尽くしがたい。
スイフトスポーツは楽しいクルマのFF代表といっていい。970kgとロードスターより軽いボディに、140ps/23.5kgmというトルクフルな1.4L直噴ターボエンジン。嬉しいことにターボエンジン、安価なロムチューンで大幅にパフォーマンスの向上が期待できるのだった。
例えばモンスタースポーツで開発したロムチューン(安全マージンを確保した安心して使える内容)の場合、2000回転以上の全回転域で20psくらいパワーアップ。スポーツマフラーなど組み合わせることで約40psまでなら無理なくパワーアップする。推しグレードは、セーフティパッケージ装着車です。
SUVから選ぶならRAV4でしょう! 大柄ボディで2Lとなればパワー不足に思うかもしれないが、スポーティモデル並みの178馬力も出る。加えて変速効率の高いCVTなので、常時最高出力回転数をキープできます。高回転域のエンジンフィール、なかなか気持ちいいし。
これまたボディサイズを感じさせないハンドリングは、その気になったら存分に振り回せるほど。X(4WD)グレードを選ぶと、どこにでも行けるようになる。
走る楽しさにはさまざまなジャンルがあるけれど「雪道ひゃっほ~」ってサーキットの全開走行に匹敵するワクワク感が得られるのだった。
4WDといえばジムニーという手もあるけれど、先進安全装備などの点で、私は推奨しない。
5台目はまったく違う視点から選んでみた。私が乗っているサンバー(ハイゼット)の5速MT車、すんごく楽しいです。居住性いい大きなキャビン付きのボディながら車重800kg。53馬力エンジンだから案外元気よく走ってくれる。
そもそも飛ばさなくても楽しかったりして。なぜかといえばクルマを運転している感覚をしっかり味わえるからだ。
回転数やアクセル開度によって変化するエンジン音を楽しみながら、滑らかにシフトを繰り返しているとまったく飽きない。4WDを選びたいので、TBスマートアシスト・5MTがいい。
サスペンションやタイヤを換えたり、オーディオのグレードアップでモディファイすると、さらに乗るのが楽しくなる。おすすめです。
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