■気になる価格とワールドプレミアから見る日産の事情
今回のワールドプレミアはヨーロッパ、アジア、オセアニア、アメリカなどから多くのメディア関係者が押し寄せた。とはいえ10月には東京モーターショー、9月12日からはフランクフルトショー。なぜこのタイミングで日本でワールドプレミアを実施したのか?
プレゼンテーションにおいて日産の星野朝子専務執行役員は日本市場でお披露目することへの喜びを述べていたが、海外メディアからは東京モーターショーでのお披露目ではないことにびっくりしたとの声も聞こえた。これは日産なりの日本市場へのPRなのかもしれない。
家庭用充電器も6kwの充電器を用いれば深夜の8時間で安く充電できるなど、より日本市場へのフィッティングを図ってきたようにも思える。
価格も初代とほとんど据え置きで新機能満載の日産リーフ、本国日本でも大きく売上を伸ばせるか期待がかかる。充電設備の充実も初代登場時とは比にならないだけに販売台数も気になるところだ。
また今回の発表では各所で「テスラ」というワードがちらほら聞こえてきたことも印象的だった。
ダニエレ・スキラッチ副社長は個別取材ではメーカー名の明言こそ避けたものの、「競業他社は自動運転や、電動化、そして”つながる”ことに個別に専念している。しかし日産はそのすべてをリーフ1台で実現している。そこが大きな違いだ」と述べた。
リーフと価格がほとんどバッティングする、リーズナブルなテスラモデル3も登場してかなり意識しているのは間違いないようだ。ちなみにテスラモデル3の航続距離は約354km。
また異例だったのが2018年に進化バージョンが登場するという発表があったこと。航続距離、パワーもアップしたバージョンとなるが、こちらの続報も追って紹介しよう。
【新型リーフ価格】
- ・S 315万360円
- ・X 351万3240円
- ・G 399万600円
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