ランクル60や旧ハイエースが「中身最新型」で甦る リメイク中古車が熱い!!

完成車の価格はおおむね260万~400万円

ランクル100系ベースの106
ランクル100系ベースの106

――となれば、残る問題は「じゃあコレ、いくらで買えるんですか?」ということだけなんですが、ぶっちゃけおいくらなんですか?

鈴木さん リノカをご入手いただくには、大きく分けて3つの方法があります。ひとつは、私どもが仕上げたうえで販売している完成車をお買い求めいただくというやり方です。

 その場合、お値段は車種やリノベーションの深度によってさまざまなのですが、弊社公式サイトをご覧いただければおわかりのとおり、車両価格はおおむね260万円から400万円といったところです。

 中心となる価格帯は350万円前後でしょうか。これに加え、納車整備一式の費用として15万円(税別)を頂戴しています。

――すでに出来上がっている個体は、自分の好みに合う仕様がある場合は手っ取り早くていいですね。

 価格も、もちろん安かぁないですけど、内容とクオリティを考えれば「そんなモンでしょう!」と言うほかないプライスですし。そのほかの入手経路は?

鈴木さん もうひとつは、弊社の各店舗でベースとなるノーマル状態のランドクルーザー80または100、あるいはハイエースをご購入いただき、それを、さまざまなご相談しながら弊社でカスタマイズするという方法です。

 そしてもうひとつのやり方が、お客様がすでにお持ちのランクルまたはハイエースを弊社に持ち込んでいただき、これまたしっかり打ち合わせをしながら、好みの仕様に仕上げていくというスタイルです。

――その場合、つまり御社でベース車を買うか、または自分のクルマを持ち込む場合は、リノカ仕様にするのにいくらぐらい見ておけばいいんですか?

鈴木さん Renocaオリジナルのフロントセクションに換装し、そしてオールペンを行うというミニマムなカスタマイズの場合で、おおむね100万円ぐらいとお考えください。

 それにプラスしてタイヤ&ホイール、足回りを交換し、内装にもいろいろ手を加えて……というスタイルになると、これまた「どこまでやるか」によってお値段は変わるのですが、まぁ170万円から180万円ぐらいに落ち着くケースが多いでしょうか。

ノーマル状態から仕上げるには最低2カ月

ランクル90プラドをベースにした”アメリカンクラシック”。目指したのは「新しい」クラシックカー。中身は新しいけれども見た目はクラシカルなものがいい。そんな今日の声に応えるべく作り始めたという
ランクル90プラドをベースにした”アメリカンクラシック”。目指したのは「新しい」クラシックカー。中身は新しいけれども見た目はクラシカルなものがいい。そんな今日の声に応えるべく作り始めたという

――なるほど。これまたさっきの話と同じですね。「安かぁないけど、内容を考えればそんなモンでしょう」という。施工にかかる時間はどのぐらいなんですか?

鈴木さん そこは正直、ちょっとお待ちいただく必要が出てきてしまいます。というのもRenocaオリジナルのフロントマスク一式(フロントフェンダー等を含む)はご注文をいただいてからの生産になりますので、その生産にまずは約1カ月かかってしまうんですよ。

 そして施工はフロントガラスより前のボディパーツをすべて交換し、全塗装も行う関係で、これまた1カ月程度はかかります。

 そのため、ノーマル状態から仕上げるには「最低2カ月はかかる」とお考えください。登録作業等々の時間も考えますと、3カ月または4カ月ほどお時間を頂戴するケースもございます。

――あ、そうか。「ただフロントグリルとヘッドライトを交換してオールペンする」って話じゃなく、フロントセクション全部をいわば作り直すわけだから、そのぐらいはかかりますよね……。フロントまわりの部品の素材はなんですか?

鈴木さん フロントフェンダーはFRPですが、ボンネットは「鉄」です。ボンネットもFRPにしたほうが安上がりなのですが、それだと「安全」をお約束できないんですよね。

 強度の問題もございますし、下手をすれば高速道路を走行中にボンネットのフック部分が割れ、風圧でボンネットがバーンッと持ち上がってしまい、前が見えなくなる……なんていう可能性もありますので、弊社は「ボンネットは鉄!」ということにこだわってます。

――なるほど。確かに「ボンネットがFRP」っていうのはちょっと怖いですね。カタログを見ますといろいろなシリーズや車種があるようですが、一番人気は?

鈴木さん どれもそれなりにご支持を頂戴しているのですが、特に人気が高いのはランドクルーザー100系を、60系を彷彿とさせる外観に変えるという、その名も「106」でしょうか。

 100系の信頼性と快適性はそのままに、「懐かしい雰囲気」を味わうことができるということで今、かなりの人気となっています。

――旧車のデザインと雰囲気は好きだけど、ガチの旧車はちょっと怖いという人にはその「106」、かなり良さそうですね。ていうかワタシもそれ、ちょっと欲しいですよ! 

 では最後に鈴木さん、この記事を読んで「Renoca」のことが気になった人にひと言、メッセージをお願いします。

鈴木さん リノカの公式サイトにはカスタマイズのシミュレーターがありますので、そちらはぜひお試しいただきたいのですが、それと同時に「実物」をぜひ見てみていただきたいですね。

 こういったデザインというか雰囲気のクルマというのは、PCやスマホの画面で見るのと、現実にある背景や空気の中で見るのとでは、感じ方がやや異なったりもします。

 ベストなのは「街で実際に走っていたり停まっていたりするリノカを見る」ということなのですが、なかなかそうもいかないでしょうから、まずは弊社各店舗の展示場で、リノカの「実物」をご覧になってみてほしい。それが、わたくしの願いです。

――ほんと、決して回し者じゃないんですが筆者からも、ぜひ現物を見てほしいと言いたいですね。全員じゃないでしょうが、ハマる人にはかなりハマりそうなクオリティとセンスだと思いますので。押忍、本日はありがとうございました!

鈴木さん どういたしまして!

FLEXリノカのホームページはこちらをクリック!

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