■スズキ X-90(1995年登場)
コンセプトカーをそのまま市販してしまったのが、X-90。今のクーペSUVの元祖ともいえるスペシャルティクーペとクロカンのクロスオーバーであった。ただ大胆にも2シーターとしてしまったことも仇となり、日本では絶不調。新車時から幻の一台に(汗)。
■いすゞ ミューウィザード(1995年登場)
ミューの5ドア仕様という位置づけだが、実は北米向けSUV「ロデオ」の改良型である。全長とホイールベースが拡大されたことで、室内を拡大。尖ったミューに比べ、ファミリー色が強いが、こちらのほうがよく売れた。
■いすゞ ヴィークロス(1997年登場)
そのデザインは、まさに「やっちゃえ! いすゞ!」。ビッグホーン・ショートをベースに、モダンな専用外装とスポーティな内装に仕立てた。V6エンジンや電子制御トルクスプリット4WD、専用ダンパーなど走りにもこだわるなど、理想を追求したSUVであった
■ホンダ Z(2代目・1998年登場)
ホンダ発の新ジャンルカー「Z」は、ユニークかつ贅沢な作りの軽クロスオーバーだ。ミドシップ4WDが理想的な前後重量配分50:50を実現。フロアはフルフラットかつ小型車に迫る広さを確保。ただ実用性なら、やはりライフが上。存在感を示せず消えていった。
■三菱 パジェロジュニア(1995年登場)
パジェロミニそっくりな小型SUVだが、その正体は、ワイドフェンダーボディと1.1Lエンジンを組み合わせたもの。その生い立ちは、まさにジムニーシエラと共通。軽規格に縛られないことで、トータル性能が向上。ただキャビンは軽と同じだ。
■ホンダ HR-V(1998年登場)
ヴェゼルのご先祖となる街乗りクロスオーバー。スタイリッシュさが売りで、当初は3ドアのみで、後に5ドアを追加。日本で不発も、欧州では人気車に。海外ではヴェゼルがその名を受け継ぐ。
■三菱 チャレンジャー(1996年登場)
パジェロとは異なるキャラクターのクロカンとして誕生。悪路性能はパジェロ譲りだが、より乗用車ライクで都会的なデザインが与えられ、街乗りユーザーを狙った。その都会派本格SUVというキャラクターは、アウトランダーへと受け継がれる。
■三菱 パジェロ イオ(1998年登場)
小さいけど本物パジェロを目指したのがイオ。ボディは、ビルトインフレーム構造のモノコックとし、4WDもパジェロ譲りのシステムを小型化して搭載。各部のサイズを適正化することで使いやすいパジェロが目指された。
■ダイハツ テリオス/テリオスキッド(1997年登場)
お手軽な四駆だが、意外と真面目な小型SUV。FRベースで、センターデフロック付きフルタイム4WDを装備。それを軽規格に収めたのが、キッド。降雪地や山間部の生活を支えた。
■トヨタ クルーガー(2000年登場)
初代ハリアーベースのシックなスタイルのSUV。海外では「ハイランダー」と呼び独自に進化。現在、第4世代が活躍中。
■日産 テラノレグラス(1996年登場)
2代目テラノから派生した上級クロカン。すっきりマスクに高級感溢れるオーバーライダー付きバンパーが特徴。ただ基本的にはテラノと同じであった。
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