北米で展開するホンダの高級車ブランド、アキュラが2022年3月11日、新車インテグラの市販型を発表した。
インテグラといえば、日本のクルマ好きにとっては、懐かしいスペシャルティカー。北米に続いて、日本でも発売されるのか期待している人も多いのではないだろうか。
はたして、新型インテグラは日本で発売するのか? ほぼ同時に発表されたシビックハイブリッドとタイプRについても紹介していこう。
文/ベストカーweb
写真/ホンダ
■シビックとプラットフォームを共用する5ドアプレミアムスポーツコンパクト
すでに2021年11月にプロトタイプが発表されているので、すでに見た方も多いと思うが、ほぼそのままの姿で市販型が今回発表されたのだ。
アメリカではリフトバックと呼ぶ傾斜したルーフラインの5ドアハッチバックボディは、1986年にアキュラブランドの立ち上げの時に誕生した初代アキュラRSXをモチーフにしている。
フロントマスクは、ジュエルアイと呼ばれるLEDヘッドランプとその上に配置されたシケインと名付けられたLEDデイタイムランニングランプ、そしてフレームレスのダイヤモンドペンタゴングリルが特徴。
リア回りは張り出したリアフェンダーやデュアルエキゾースト、小ぶりのリアスポイラーを装備。横長のテールランプは3代目インテグラを彷彿とさせるものだ。
インテリアはプレミアムブランドらしく高級感に溢れており、10.2インチの液晶モニターやスマートフォン対応の7インチデジタルタッチスクリーン、8スピーカーのプレミアムオーディオシステムを備えている。合成皮革製フロントシートは8ウェイ電動パワー式、リアシートは6:4分割可倒式。
■注目のエンジンは200hp/260Nmの1.5L、直4VTECターボ
新型インテグラに搭載されるエンジンは、1.5L、直4VTECターボで、最高出力は200hp/6000rpm、最大トルクは260Nm/1800~5000rpm。
日本仕様のシビックは182ps/240Nmを発生する1.5L、直4VTECターボを搭載しているが、そのハイアウトプット版ではないかと考えられる。
組み合わせられるトランスミッションはマニュアルモード付きのCVTのほか、自動ブリッピング機能を備えた6速MT(ヘリカルLSDも設定)も用意されている。
剛性の高いスポーツチューンされたボディに可変レシオのパワーステアリングと組み合わせて高レベルのスポーツドライビングが期待できそうだ。
さらに電子制御による総合ダイナミクスシステム(IDS)を標準装備し、CVTのマッピングやスロットルレスポンス、ステアリングフィールに加え、コンフォート/ノーマル/スポーツの3種類のドライブモードが選択可能。
またAスペックというグレードではテクノロジーパッケージを選ぶとIDSの設定をドライバーの好みに合わせて変えられるモードも備えている。
オプションで用意されているアダプティブダンパーシステム(ADS)は、各走行モードに合わせてサスペンションの減衰力特性が変化し、ハンドリングと乗り心地の制御を正確にできるという。
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