仲良し兄弟の最後は痛み分け? 「トヨタ ラクティスVSスバル トレジア」
2016年に販売を終了したトヨタのコンパクトトールワゴン・ラクティス。この時点でラクティスは2代目のモデルだったが、この2代目ラクティスには他社からリリースされた兄弟がいた。
スバルが2010年に発売したトレジアがそのクルマで、基本的にトヨタ製造し、スバルにOEM供給を行ったもの。とはいえ2代目ラクティス(=初代トレジア)開発にはスバルの技術者も参加していて、しっかりとスバルらしさも確保していた。
このラクティス&トレジアの評価は高かったが、次代を生み出すことなくシリーズの歴史を終えている。これは前出のタンク同様にトヨタの車種整理の影響とも言われている。トヨタにはラクティスと同系統のモデルが多く、モデルチェンジの時期に合わせて整理を行ったのだ。
こうしてラクティスとともにトレジアの生産も終了。兄弟仲が悪いわけではなく、住み分けもできていたのだが、ファンにとっては残念な結果になった。
アメリカンブラザーズはケンカしたのか? 「シボレー カマロVSキャデラック ATS」
最後は意外な2台が兄弟だったという話題も含めてアメ車の兄弟対決を紹介していこう。
アメリカのゼネラルモーターズ(GM)のブランド・キャデラックが2012~2018年に販売していたコンパクトセダン&2 ドアハードトップのATS。実はこのATSは、同じGMグループのシボレーが販売する現行型カマロの兄弟だったのだ。
ATSとカマロは、そのイメージや立ち位置が大きく異なるものの、GMが開発したアルファプラットフォームを共有するれっきとした兄弟車であり、このプラットフォームを採用したのはATSのほうが先となる。しかし、ATSの売れ行きは想定したものには届かず、わずか一代をもってその歴史に幕を閉じることになった。
人間の兄弟げんかは結果的にお互いの仲を深めることがあるが、クルマの場合はどちらか、あるいは双方が販売終了に終わることも多い。このあたりはメーカーにとっても頭の痛い問題ではある。
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