モダンさとエレガントさをあわせ持つES300h F SPORTも選択肢のひとつ!
IS50 F SPORTほどのパフォーマンスは求めていないけれど、それでもスポーティな国産セダンが欲しいという人のターゲットとなり得るもう1台のレクサスがES300h F SPORTだ。
1989年にレクサスのフラッグシップセダンであるLSとともに販売を開始したESは、これまでに80以上の国や地域において販売され、その静粛性、乗り心地、広い室内空間が好評を博しているレクサスラインアップの基幹モデル。
2021年8月に販売を開始した現行モデルは独自の手法によってリアサスペンションメンバーブレースの剛性を高め、高速のレーンチェンジなどでの操縦安定性を向上。
加えて、F SPORTでは専用チューニングを施したサスペンションによって、ドライバーの操作に忠実でかつスポーティな走行性能を追求するとともに、新型のアクチュエーターを駆使したアダプティブ・バリアブル・サスペンション・システムによる減衰力の低減や可変幅の拡大で上質な乗り心地と操舵応答性の向上を両立している。
また、F SPORTではフロントグリルとマッチする艶やかなブラックの専用19インチアルミホイールや日本限定仕様となるロゴ入りのオレンジ塗装ブレーキキャリパーなどを採用してスポーティな印象も抜群。世界トップレベルの先進安全技術であるLexus Safety System +も導入されており、もはや死角なしのスペックを誇っている。
カムリは新型クラウンにとって良きお手本なのか? それともライバルなのか?
100カ国以上の国と地域で販売され、こと北米では20年連続で中型セダン販売台数No.1を獲得するカムリ。グローバルブランドへの転換を図るクラウンにとってはお手本であり、ライバル視せざるを得ない一台でもある。
そんなカムリの現行車は2017年7月に登場した10代目。その強みは意のままの走り、クラストップレベルの燃費性能、上質な乗り味だが、それ以上に特筆すべきは磨き抜かれたスタイリングの美しさにある。
TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)に基づいてエンジンの搭載位置と乗員レイアウトを下げて低重心シルエットを実現しつつ、フロント周りもスリムなアッパーグリルと立体的なロワグリルとの対比でワイドな佇まいを強調。抑揚ある面使いとシャープなボディラインで構成したサイドビューや、大きく張り出したショルダーが特徴となるリアビューも存在感を際立たせている。
2018年8月にはロッドガイドブッシュ、ピストンバンド、オイルを専用開発したショックアブソーバーを採用して優れた乗り心地とライントレース性を大きく向上させたスポーティグレードのWSを新設定。洗練されたスタイル、応答性の高い操舵フィーリング、フラットな走りを見事なまでに融合した一台は、サイズや価格帯こそ異なるものの、新型クラウンのライバルに相応しい素養を身につけた一台と言えるだろう。
スカイライン400Rは乗ればその良さがわかる生粋のスポーツセダン
クラウンのライバルと目される日産車は、本来であればシーマやフーガといったフラッグシップセダンとなるが、4月29日に公開した本WEBコラムの「日産シーマ&フーガ 今夏生産終了へ! 名門セダン続々消滅も復活あり得る意外な訳とは?」にもあるように、この両車は今夏の生産終了が取り沙汰されている……となると、もはやライバルと呼べる日産のセダンはスカイライン通算13代目のV37型しかない。
とはいえ、R33 GT-Rのコンプリートカーとして発売されたニスモ400Rのネーミングを継承した400Rは名前負けしないハイスペックを最大の持ち味とする“スカイライン史上最強”を名乗るだけに、今なお人気を集めている一台。
400Rのエンジンはスタンダードモデルが搭載するVR30DDTTが最高出力304psであるのに対して、専用の渦電流式ターボ回転センサーの採用とブースト圧を回転限界領域まで使いきれる値に設定することでスタンダードのVR30DDTTプラス100psのハイパワー化を実現。
また、強化ウォーターポンプを採用した水冷式インタークーラーも冷却性能を大きく向上させている。加えて、電子制御ショックアブソーバー、アルミ製造ブレーキキャリパー、大径ブレーキディクス、19インチアルミホイールなどの専用装備も大きな魅力。デビューから3年が経った400Rだが、その存在感はまだまだ薄れていない。
コメント
コメントの使い方