どんなクルマでも価値は落ちていくもの。1000万超の新車でもそれは同じ。とくに高級輸入車の下落幅は大きく、数十万程度で買える場合も。ならば!! と購入を考えたことがある人は少なくないはず。筆者もその一人で、1000万円以上の輸入高級車を買って、大変な思いをした。筆者の実体験を紹介しよう。
文/奥津匡倫(Team G)、写真/奥津匡倫(Team G)、BMWジャパン
■タダ同然の値段で入手!! BMW 850iをガチ購入
BMW850iは、現在新車で買えるG15ではなく、1990~94年まで生産・販売されていた初代(E31)のこと。筆者の手元にあったのは91年式の850iで、5LのV12エンジンを搭載したモデル。新車並行で日本に輸入され、その後2~3人のオーナーの元を経て筆者の元へとやって来た。オドメーターは17万㎞以上。
直近のオーナーが知人だったこともあり、「いるなら乗って行っていいよ」とタダ同然で筆者の元へとやってくることに。その時点で車検は切れていて、しばらく放置されていたような状態だったが、エンジンは1発で掛かったし、とりあえず動く。中古車店に並んでいる格安車と同じ類の個体だ。
■ヤバそうな雰囲気満載!! マイナートラブルも多数
筆者の手元にやってきた時点で15年落ち、17万㎞超と、商品力のない状態。車検なしの現状渡しで、保証なんてある訳もない。手を出さない方がいい中古車条件のフルコンプリートみたいな物件だった。
その時代のBMW・V12を搭載したモデルはトラブルが多いことがしばしば言われており、そういう話を耳にしたことも何度かあったものの、引き取った時点ではとりあえず動く、ということしかわからなかった。
あらためて車両の状態を確認してみると、何かしらのオイルが漏れていたし、エアコンも壊れていて使えない。ダンパーは抜け抜け状態だし、ライトの光軸もおかしくなっているようだった。
外装も塗装の艶はなく、小キズやへこみなどもあった。おまけに19インチの太いタイヤを履いていて、ホイールバランスもおかしかったのか、ある一定の速度を超えると盛大な振動が発生。動くことには動いたが、なかなかの状態だった。
ざっと見渡しただけでもそれだけの不具合が見られるクルマであるからして、しっかりチェックすればさらに問題が見つかるのは間違いなさそう。さて、どうしたものか。そこで手を引くのが賢明なのだが、目の前にあるのは、発売当初から憧れていたクルマである。
そして何より、V12エンジンのオーナーになれるという幸運(?)を前に、正しい判断ができなくなっていたのかも知れない。結果、車検を通し、名義変更をし、850iは筆者のものとなった。
コメント
コメントの使い方罰が当たったのかな?けれど番頭していたワークの田中毅さん‥良く見ておられたから割れないホイルで成功されました。余談な話・・今850は車検整備中・・適当に走れば可・・修理代で譲ってくれた友人から・・850どうしてる?と連絡有りましたので返そうか?と聞いたらそんな積りで電話したのではないけれど、
私は二人の仲立ち役でした。今田自動車さんは林将一さんが林カーショップ時代に富士ドライブショップのグループ7のホンダ99エンジンを積んだ遅いカーマンアパッチに関わっていたお可哀想な方でした。初期のハヤシレーシングのアルミホイールは、暴走族撲滅運動に寄与している!から表彰状を上げてください!と言ってもだれも耳を貸しませんでした。
850を所有しているのを忘れるくらい呆痴していますが、車検整備の時期が来て
太平洋横断シングルハンドヨットレースの優勝者のしゃれこうべの今田福成さんと同じ名前の今田自動車さんが運転するベントレーで舞鶴のベンツ190を見に行こうと誘われて今田福成さんの叔父さんと分かり、今から舞鶴に行くから西宮北ICに来なさいと・・
850i所有しています。友人から修理代を払ってくれたらあげる。85万円ほど
850大好きな知人がいましたのでV12の5Lを知りました。乗ったら直線サバンナ
同様でした。車は走る、曲がる、止まる、の道具。直線の加速はまあ良いけれど
曲がる!フロントヘビーの赤ちゃんみたいです。こりゃB120のサニートラックに
負けるわ!
大変な思い(重い)をされましたね。私は趣味で、自宅で整備を行いますので部品代だけで済みますから国産外国車を問わず、友人は修理のために通販で買ったパーツを積んでやってきます。最近はATオイルを下から圧送する車種が増えましたのでその機器も買いました。フェイスブックに載せています。お近くでしたらよかったですが。