寒波襲来! 窓ガラスがくもって前が見えん! そんな時どうする? 実は窓ガラス内側の対策が必要だった!!

寒波襲来! 窓ガラスがくもって前が見えん! そんな時どうする? 実は窓ガラス内側の対策が必要だった!!

 寒い冬場によく起こるクルマの窓ガラスのくもり。「あれ前が見えない、なんとかしてと!」慌てる人も多い。特に冬場はガラスの外側と内側の温度差が大きいためくもりやすい。このくもりを取るにはどうすればいいのか? 実はフロントの窓ガラスのケアも必要だった!

文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、ベストカー編集部、Adobe Stock(トビラ写真/Adobe Stock@diesirae)

■冬場の寒い日によく起こる窓ガラスのくもりを手っ取り早く取るには

窓がくもって前が見えない。そんな時どうする?(Adobe Stock@justoomm)<br>
窓がくもって前が見えない。そんな時どうする?(Adobe Stock@justoomm)

 1月24~26日にかけて日本海側を中心に大雪が見込まれ、東京や大阪、名古屋でも氷点下3~1度となり、日中も一桁台の寒さが続く見通しになっている。

 こうした冬の寒い時期には、クルマの窓ガラスがよくくもる。なぜ窓ガラスがくもるのか? 

 寒い外から車内に戻ってきて、エンジンをかけて暖房を入れると、窓ガラスの内側がくもってくる。特に多人数乗車だと、人の熱気が加わって一気にくもってしまう。

 これは暖房で暖められて多くの湿気を含んだ車内の空気が、外側を外気にさらされている冷たい窓ガラスに触れると温度が下がり、空気中にとどまりきれなくなった湿気が窓ガラスの内側に付着し、くもってしまうのだ。

 これを手っ取り早く解決するには、窓を少し開けて外気循環にして空気を入れ替えれば、こもった湿気が外に逃げていき、乾燥した外気が車内に入ってくる。

 しかし、実際に冬のスキー場でやったことがあるが、外は寒いし、全部の窓を全開にして湿気を外に逃がしても、窓ガラスに付着したくもりはそう簡単には取れず、車内にあったクロスでフロントウインドウを拭きあげてようやく、くもりがとれたことがあった。

左側の扇形に縦3本の線が入ったのがフロントウインドウに暖かい風を送るデフロスター。右側の長方形に縦3本のラインが入ったのがデフォッガー。熱線入りリアウインドウによってウインドウが暖まってくもりをとる
左側の扇形に縦3本の線が入ったのがフロントウインドウに暖かい風を送るデフロスター。右側の長方形に縦3本のラインが入ったのがデフォッガー。熱線入りリアウインドウによってウインドウが暖まってくもりをとる

 より効果的な方法は、デフロスター&デフォッガー機能を使うとともに、エアコンをONにし、外気導入にすることだ。

 デフロスターはフロントガラス内側にドライヤーみたいな熱風を一気に吹きつけることでくもりを解消。デフロスターのイラストは扇形に縦3本の波線の矢印が入っている。

 デフォッガーは、リアガラスの熱線でガラスを暖めてくもりを解消する。こちらはデフロスターと区別するために、長方形に縦3本の波線が入っている。

 エアコンに関してだが、クルマ用のエアコンは、家庭用エアコンと同じと勘違いする人が多い。家庭用エアコンは冷房も暖房もエアコンによって生み出されているが、クルマの場合は違う。

 クルマのエアコンは、除湿と冷房だけで、暖房は暖まったエンジンの冷却水を使ったヒーターによって作り出されているのだ。

大雪が降った後は雪や窓に付いた霜を取り除くだけでも大変だが、車内にいると車外と車内の温度差によって今度は窓ガラスの内側がくもってくる
大雪が降った後は雪や窓に付いた霜を取り除くだけでも大変だが、車内にいると車外と車内の温度差によって今度は窓ガラスの内側がくもってくる

 特に寒い外から車内に戻ってきて、冷え冷えの車内に、ヒーターを入れて内気循環にすると、エンジンが暖まっていないため、車内は寒いまま。当然、内気循環にしているため、人の呼気などの熱気で湿気が上昇していき、急激にくもってしまうことがある。

 このように窓ガラスがくもった場合、慌てずに窓を開けて湿気を外に逃がし、デフロスターとデフォッガーを稼働させ、エアコン(ヒーターではない)をONにして、外気導入にする。これが曇りを取る最速の方法だ。

 デフロスターをONにすると自動的に最大風量になるものや、設定温度を自分で高温に設定し、風量を最大レベルにする必要があるクルマ(マニュアルエアコン)もあるので使う前にチェックしたい。

 また、オートエアコンの場合、デフロスタースイッチを押すと、外気温度がマイナス2度以上の時に、フロントウインドウのくもりを取るためにエアコンが自動的に作動し、内気循環モードから、外気循環モードに切り替わる車種もあるので、愛車の車両説明書を一度見ておきたい。 

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