やっぱりダメ……激安輸入中古車の悲劇!! タダ同然の初代8シリーズ購入ルポ

■名義変更が終わった当日に事件は起きた……

17万㎞を超えた筆者の850i。電気系トラブルを示す表示が着いたり消えたりしていた。2つ搭載されたバッテリーを交換してみたりもしたが、それでも消えなかった
17万㎞を超えた筆者の850i。電気系トラブルを示す表示が着いたり消えたりしていた。2つ搭載されたバッテリーを交換してみたりもしたが、それでも消えなかった

 車検を取ってしまったので、とりあえずその2年間は乗ろう(持とう)と決めた。とりあえず動けばいい、というか元に戻せるだけの予算はないので、不具合も車検に影響する光軸など最低限のみ。

 ネットオークションで見つけた純正ホイールを落札し、タイヤを純正同等サイズへと戻したが、その時点ではそれだけ。出費は全部で30万円ほど。

 しかし、そこで終わる訳はなかった。名義変更したその日の夜、食事を終え、駐車場に止めた850iのところに戻ってみると、クルマの下に水溜まりが。オレのクルマ!? と思いながらエンジンを掛けると、すぐさま水温計の針が跳ね上がった。

 今にして思えば、その時点で手放すべきだったのだろうが、車検を取り、タイヤを変え、名変したばかりである。仕方なく修理を依頼し、名実ともに筆者のものとなった850iは翌日、積載車で運ばれていった。

■いくら激安でも元も超高級車!! 修理代はやっぱ超高額

 修理工場の勧めで、水漏れ対象部分のみの修理ではなく、水まわり全体を一新することになった。高級車というのは、その時代の最先端技術が投入されていることが多い。850iも例外ではなく、エンジンにトラブルを抱えても片側バンクのみで走れるよう、多くのパーツが2つずつ装備されていた。

 つまりそれは多くの部品を2個ずつ買わなければならない、ということ。結局、修理代金として50万円が飛んでいった。それ以降、修理はしなかった(できなかった)のだが、極端に悪い燃費や、9リッター近く入るエンジンオイル、10万円近い税金など、お金はかかり続けた。

 もっとも、その出費が可能な人のためのクルマであるからして、筆者のようなお金を持たない者が持てるクルマではなかったのだ。超格安でも元は高級車である。何かあれば高級車らしい費用が必要になる。値段の安さだけにつられて飛び付くと、大変な思いをする可能性があることは知っておいてほしい。

【画像ギャラリー】実車を目にしたら買わずにいられない!? 5リッター、V12を搭載したBMW850i(4枚)画像ギャラリー

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