ハイブリッドよりも安くて短納期!! 今あえてのガソリングレードのすすめ

■ガソリン車とハイブリッド車の価格差は年間走行距離でモトは取れるのか?

ガソリン車とハイブリッドの差はあるがモトが取れるのか?
ガソリン車とハイブリッドの差はあるがモトが取れるのか?

 これは由々しき問題だ。前提としてハイブリッド車は高く、ガソリン車は安いのは誰が見てもわかるのだが、その価格差でモトは取れるのか気になるところだ。

 例えばノアの場合、ハイブリッドS-Z(2WD/7人乗り)が367万円、ガソリン車のS-Z(2WD/7人乗り)が332万円。その価格差は35万円だ。

 WLTC燃費として計算すると、ハイブリッド車は23.0㎞/L、ガソリン車は15.0㎞/Lと8kmもハイブリッド車のほうが燃費がいい。しかし35万円も高い。

 年間でどのくらい走行すると35万円ぶんが、いつモトが取れるのかだが、5000㎞走行の場合、1リッター160円として計算してみると、ガソリン車は年間333L給油して5万3280円、ハイブリッド車は217L給油して3万4720円。

 1年間5000㎞走行したとして、1万8560円ガソリン車のほうがガソリン代が高くなる。ハイブリッド車とガソリン車の価格差35万円を考えると、エコカー減税の差額(ハイブリッド車は3万円減税、ガソリン車は対象外)を差し引いても、約17年乗らないとモトが取れない。年間1万km走行した場合でも約8.6年と気が遠くなる……。

 ステップワゴンの場合でもe:HEVスパーダが364万1000円、スパーダのガソリン車が325万7100円と、38万3900円、e:HEVのほうが高い。

 WLTCモード燃費はe:HEVスパーダが19.6km/L、ガソリン車のスパーダが13.7㎞/Lと、5.9㎞/L、ハイブリッドのほうが燃費がいい。

 こちらも年間5000㎞走行したとして、ガソリン代はハイブリッド車が255L給油して4万800円、ガソリン車が365L給油して5万8400円と、差額は1万7600円。この場合でも、エコカー減税(ハイブリッド車が3万円減税、ガソリン車が7500円減税)を差し引いても、モトを取るには約20.5年かかり、年間1万㎞走行しても約10.3年かかってしまう。

■走りにガソリン車とハイブリッド車との差はあるか?

やはり走りはハイブリッドのほうが上だが普通に走るぶんにはガソリン車で十分だ
やはり走りはハイブリッドのほうが上だが普通に走るぶんにはガソリン車で十分だ

 例えばノアの場合、ハイブリッド車は1.8L+モーターで、エンジンが98ps/14.5kgm、モーターが95ps/18.9kgm(fFの場合)、ガソリン車は2L、170ps/20.6kgm。

 アクセルレスポンスや初速、中間加速など、加速フィールはハイブリッドのほうが上だが、普通に街中、高速道路を走るぶんには、大差はないというのが正直な感想。

 ステップワゴンの場合も同様で、加速フィールや高速道路で中間加速する場合など、トルク感があり、速さを感じるのはガソリン車(150ps/20.7kgm)よりもe:HEV(エンジン145ps/17.8kgm+モーター84ps/32.1kgm)のほうだ。しかし、こちらも普通に乗るぶんにはガソリン車で十分という印象。  

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 ガソリン車かハイブリッド車か、いったん足を止めて考えてほしい。納期はいずれのモデルもガソリン車のほうが半年ほど早く、30万円以上安い。

 もし愛車の車検が切れそうな状態で、1年以上もハイブリッド車を待っていられるのか? ガソリン車を選んでもいいのではないかと思うのだがいかがだろうか? ただし、車種によっては装備差などによりガソリン車をおススメできない場合があるのでディーラーの営業マンとよく相談していただきたい。

【画像ギャラリー】人気はハイブリッドだけどガソリン車だっていいじゃないか!(3枚)画像ギャラリー

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