【C-HR、XV、ヴェゼル…】乗り心地重視でみた人気SUVの実力と長所&短所

「バランスより個性」のCX-3

マツダ CX-3/全長×全幅×全高:4275×1765×1550mm、最低地上高:160mm、パワーユニット:1.5L直4ディーゼルターボ、※WLTCモード燃費:20.0km/L、価格:263万800円(XDプロアクティブ、FF)

●どんなクルマ?

 デミオをベースにしたSUVで、ヴェゼルとCX-3がコンパクトSUVのド真ん中といえる。
スペースの優先度は低く、最低地上高も160mmと高くないスタイル優先のSUVというコンセプトで、C-HRに近い存在だ。

 登場以来毎年のように改良を受けており、現在のパワートレーンはそれぞれFFと4WDが組み合わされ、MT設定も多い2LガソリンNAと1.8Lディーゼルターボの2つだ。

●オンロードでの乗り心地&快適性

 CX-3は乗っていると全体的に「普通の乗用車」といったところで、強く印象に残る部分はないものの、毎日使う車としても飽きを感じることなく長期間乗れそうなタイプだ。

 快適性はロードノイズが気になることがあるが、初期モデルで感じた乗り心地の悪さも現在はほぼ解消されており、大きな問題や不満はない。

●どんな人向き?

 ヴェゼルとは対照的に全体的なバランスに優れた車ではないので、スタイルやディーゼルエンジンに強い魅力を感じた人になら勧められる。

本格派で乗り心地も良好なXV

スバル XV/全長×全幅×全高:4465×1800×1550mm、最低地上高:200mm、パワーユニット:2L水平対向4気筒(NA)、JC08モード燃費:16.4km/L、価格:250万5600円(2.0i-Lアイサイト、4WD)

●どんなクルマ?

 現行インプレッサをベースに、最低地上高を乗用車ベースのSUVとして見ても高い200mmに拡大。樹脂パーツを使ったフェンダーなどで加飾したSUVというよりは、乗用車にSUVの要素をミックスしたクロスオーバーに分類されるモデル。

 パワートレーンは1.6Lと2LのガソリンNA、小さなモーターを持つ比較的簡易な2Lハイブリッドの3つだ。

●オンロードでの乗り心地&快適性

 200mmという最低地上高を持ちながら、インプレッサに対し見劣りするところはないどこか、むしろ動きの大きさはいい意味でSUVらしく、ハンドリングや乗り心地はインプレッサよりも好印象なほど。

 それでいて高い最低地上高により混んだ市街地などでありがたいSUV的な見晴らしの良さや、スバル伝統の高性能な4WDシステムとのマッチングで悪路走破性はSUVとして見てもトップクラスと、総合力は高い。

●どんな人向き?

 クロスオーバーながらSUVに求められる要素も重視したい人にピッタリ(その代わりSUVらしい雰囲気に欠けるとも言えるのかもしれないが)。

 また、やや力不足なのは否めないが、アイサイトに代表される安全装備を含めた内容を考えると1.6Lのコストパフォーマンスも高く、買うなら1.6Lか2Lとの実質的な差額が少ないハイブリッドを勧める。

【まとめ】万人向けならヴェゼル、頼もしくて趣味性高いXVもオススメ

「初めて買うコンパクトSUVで無難な選択」という観点であれば、万人に向くのはヴェゼル、悪路走破性に代表される強さや趣味性も求めるならXVというのが結論で、両車堅調に売れているのもよく分かる。

 コンパクトSUVは、輸入車を含めると非常に選択肢が広く、バランス重視ではなく一芸に秀でた車も多いので、まずは候補になる車種を挙げ、実車を見て乗って、自分に合った車を選んでほしい。

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