【渡哲也さん没後3年】火薬使用量は驚異の4.8トン!! 装甲車で国会前を大行進?! 『西部警察』のエピソードが超絶怒涛すぎる

【渡哲也さん没後3年】火薬使用量は驚異の4.8トン!! 装甲車で国会前を大行進?! 『西部警察』のエピソードが超絶怒涛すぎる

 2023年8月10日は俳優・渡哲也さんの没後3年のご命日です。渡さんといえば石原プロモーション制作の「西部警察」では団長という立場で存在感を発揮しました。同作は爆発や銃撃、カースタントといったアクション要素が特に強く、刑事ドラマというスケールを大きく超えて視聴者に印象を残しました。ベストカーWeb読者の皆さんも昭和の刑事ドラマが大好き(なはず)ということで、今も根強いファンがいる作品の思い出を懐かしい劇中車とともに振り返ります!

文/ベストカーWeb編集部、写真/石原音楽出版社、ポニーキャニオン

爆破、銃撃、カースタント…アクションの迫力は「西部警察」の右に出る作品無し!

 テレビ朝日とのタッグで製作された「西部警察」は1979年10月14日に放送がスタートしました。1984年にパート3まで放送されたシリーズ作品で、石原裕次郎さん演じる木暮課長や渡さん演じる大門圭介団長のもと、強固な意思で武装した刑事たちが凶悪犯罪に立ち向かいます。チャンネルは違いますが、日本テレビ系で放送されていた「大都会シリーズ」の後継として、豪快なアクションシーンが期待されました。

木暮課長や大門団長をはじめとする西部署メンバー
木暮課長や大門団長をはじめとする西部署メンバー

 そんな視聴者の期待にこたえる形で一・二回目の放送(「無防備都市」前後編)から、多目的装甲車「レディバード」が登場。現代ではまず撮影不可ですが、国会議事堂の前を爆走(!)したり、銀座のど真ん中に登場し、豪快にパトカーを踏みつけるシーンが話題になりました(このシーンをモデルにしたミニカーのセットもトミーテックから発売されました)。

火炎瓶を車内に投げ込まれ燃えるレディバード
火炎瓶を車内に投げ込まれ燃えるレディバード

 全シリーズで制作数は236話。劇中のアクションシーンに関するデータが公開されているのですが、コンプライアンス遵守など厳しい令和の時代では考えられないスケールです。ベストカー的に注目するのが壊した車両台数。シリーズ累計4,680台(1話平均20台!)程のクルマを破壊してきました。

 その他にも、「封鎖した道路40,500箇所」「使用された火薬の量4.8t」「使用されたガソリンの量12,000リットル」「壊した家屋や建物320軒」…など、とにかく圧倒的な制作スケールでアクション作品の金字塔を打ち立てています。

大門団長の愛車はスーパーZ!偽物が登場する回も

 車両提供は日産自動車で、車両のカスタムは日産プリンス自動車販売の特販推進室(現在の日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社のオーテック事業所)で行われました。

マシンXと大門団長
マシンXと大門団長

 西部警察では特装車のイメージが強いのですが、いわゆる大門軍団の特装車は、パート1の45話(「大激走!スーパーマシン」)に登場する「マシンX(5代目スカイライン2000GTがベース)」が最初です。

 大門団長の専用車は日産フェアレディZ(130の後期型)をカスタムした「スーパーZ」で、西部警察パート2の15話より登場します。ボンネットには催涙弾発射装置を備え、金黒に輝くボディーとガルウィングで開く姿にあこがれた方も少なくないでしょう。

ガルウィングはカッコいいだけじゃない!狙撃しやすいという機能的な面があるんです!
ガルウィングはカッコいいだけじゃない!狙撃しやすいという機能的な面があるんです!

 スーパーZは専用車という位置づけでしたが、舘ひろしさん演じる鳩村英次など大門軍団の刑事たちが運転する場面もありました。個人的にはガルウィングを開けたまま鳩村が運転し、助手席の大門団長がショットガンで狙撃する…というシーンがカッコよくてお気に入りです!

 このスーパーZ、偽物のマシンが登場して、富士スピードウェイでレース対決をする回もあるのですが(犯人役は長塚京三さんでした)、「刑事ドラマにサーキット」という組み合わせがなかなか印象的でした。ちなみに昨年12月に同じく富士スピードウェイで行われた「ニスモフェスティバル2022」ではスーパーZが展示され、来場したオールドファンを喜ばせていました!

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