【ミニバン】室内長2000mm超車の快適性
■トヨタ アルファード・ヴェルファイア ロイヤルラウンジ/室内長:3120mm
■日産 エルグランド VIP/室内長:2905mm
「ラージミニバンの3列目シートを取り払い2列目・3列目のスペースを2人で贅沢に使う」というコンセプトは、現行エルグランドのVIPが先だった。
このコンセプトに追従したのが、王者アルファード/ヴェルファイアに設定されモデリスタが制作する1500万円オーバーのロイヤルラウンジである。
この2台の勝負は、ロイヤルラウンジの圧勝だ。
同モデルのほうが100mm全高が高い分で頭上空間に余裕がある以上に、アルファード/ヴェルファイアのレクサス版となる「LM」に通じる24インチディスプレイ付の前後席を仕切るパーテーション、王様用のようなシートなどを持ち、飛行機で例えるとスイートクラスのような雰囲気を持っている。
■ホンダ ジェイド/室内長:2200mm(2列シート仕様)
もともと狭いながらも3列目シートを持つミニバンとして登場したジェイドには、マイナーチェンジで2列シート仕様も加わった。
2列シート仕様は足元、頭上空間もサイズを考えれば上々の広さを持つ。そのうえ背もたれも適度なホールド性を持つ形状となっており、後席に2人までで乗るぶんには快適性は高い。
そのため「リアシートが広いステーションワゴン」という選択肢として面白い車だ。
■ホンダ フリード+/室内長:2310mm
3列シート車がメインのフリードには2列シートのフリード+(プラス)も設定されている。
リアシートの快適性はフリードと同等で特に「広い」、「快適」といった印象はなく、ラゲッジスペースを自由に使える車と考えたほうが良いだろう。
【コンパクトカー】室内長2000mm超車の快適性
■日産 ノート/室内長:2065mm
ノートは室内長こそ大きいが、後席は着座位置が低く足を投げ出すような姿勢で座ることになる。
そのうえシートの作りも安っぽく、同じスペース重視のコンパクトカーなら、室内長こそ1935mmと劣るもののフィットのほうがずっと快適だ。
■スズキ イグニス/室内長:2020mm
イグニスもシートスライドにより室内長こそは広いが、後席に座ってみるとサイドウインドウの外側から内側への入り込みがキツく、足元を広くできる以外は特に「広い、快適」という印象はない。
【軽自動車】室内長2000mm超車の快適性
【スーパーハイトワゴン】
■ホンダ N-BOX/室内長:2240mm
■ダイハツ タント/室内長:2200mm
■ダイハツ ウェイク/室内長:2215mm
■スズキ スペーシア/室内長:2155mm
■日産 デイズルークス&三菱 eKスペース/室内長:2235mm
【ハイトワゴン】
■ホンダ N-WGN/室内長:2055mm
■ダイハツ ムーヴ/室内長:2080mm
■スズキ ワゴンR/室内長:2450mm
■日産 デイズ&三菱 eKワゴン/室内長:2065mm
軽自動車のなかでも特に全高が高く、後席のスライド機能を持つ車が多いスーパーハイトワゴンとハイトワゴンは、室内長2000mm超のオンパレードである。
そのなかで後席の快適性が高いのは、足元と頭上の広さに加え、シートの作りと乗り心地もいいホンダ N-BOXだ。
ただ、軽自動車は後席を目一杯スライドするとリアウインドウが後頭部と干渉すれすれとなることが多い。
万が一追突された際のダメージが心配であるため、走行中はリアシートをあまり後ろにせず、大きくスライドさせるのは停止中にくつろぐ時などに限定して使うことを勧めたい。
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室内長だけであれば、軽自動車でもセンチュリーを超える車はたくさんあるが、後席の快適性という観点であれば広さのあるラージミニバンか、乗り心地や静粛性といった質を備えた広いセダンが双璧だろう。
車の広さや快適性は数値だけでは測れないものなので、広さと快適性を重視して車を選ぶなら実車確認と後席も含めた試乗を入念に行って、納得できる車を選んでほしい。
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