アテンザに搭載される2.2Lディーゼルターボエンジンは、190ps/45.9kgmというスペックからもわかるとおりトルクフルでパンチ力がある。2000回転で最大トルクを発生するので、発信加速は気持ちよく、どの回転域でも鋭い加速を見せる。
マツダのディーゼルエンジンは尿素など後処理を必要としないのもいい。
対するVWパサートTDIは2Lディーゼルターボエンジンは、190ps/40.8kgmをマーク。VWが20年ぶりに日本に導入したディーゼルモデルだ。
トランスミッションは6速DGSが組み合わされるが、ディーゼルはガソリンエンジンほどのレスポンスがないのでDSGのメリットが生かせていない。さらに、カタログスペックでは40.8kgmだが走っていてそれほどのトルク感はない。 ただし、以前こちらも長期試乗したが燃費はかなり期待できるレベルだ。

乗り心地も硬めでアテンザのほうがポテンシャル、走りの質感とも高い。
アテンザの走りに関しての実力は日本車でもトップレベルにあり、パサートTDIの走りを凌駕している。
課題としてはマツダは今後プレミアムメーカーとしての道を進むことを明言しているが、アテンザの場合マイチェンでは無理だったかもしれないが、トランスミッションの多段化など、付加価値が必要になってくると思う。
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スカイライン、アコードハイブリッド、アテンザセダンをドイツ車セダンと比較してきたが、3車ともビッグネームであるものの存在感は薄い。しかし、走りのポテンシャルはかなり高いレベルにあるのは事実だ。
しかしアテンザやCクラスの大幅改良の例を見るまでもなく、クルマはしっかりと手を入れて進化させることが魅力につながること如実に示している。
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