こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 ランエボワゴンは速く快適な唯一無二の存在

■セダンに採用されたメカニズムのほとんどを継承

 エクステリアは、ランエボのアグレッシブなフロントスタイルにランサーワゴンのスクエアなリアスタイルを融合したものとなるが、ボンネットフードやフロントブリスターフェンダーにランエボIXで採用した軽量アルミパーツを踏襲し、さらに大型テールゲートスポイラーとワゴン専用リアパンバーを採用することで、存在感あるスポーツワゴンフォルムを創出。

 また、リアドアの後端からボディサイドパネルのリアクオーター下部にかけて、17インチの大径タイヤを包み込むブリスターフェンダーが、エッジの効いた美しく迫力あるワイドなスタンスを強調していた。

 リアゲートの左下には「LANCER Evolution」のエンブレムを配し、リアブリスターフェンダー後面にはエアアウトレット形状のクォーターロアガーニッシュをあしらうことで、内に秘めたハイレベルなパフォーマンスを印象づけるとともに、ランエボワゴンのアイキャッチとしていた。

リアスタイルランサーワゴンのスクエアでシンプルなデザインを継承。いつもの「エボ」とは違うスッキリさがある
リアスタイルランサーワゴンのスクエアでシンプルなデザインを継承。いつもの「エボ」とは違うスッキリさがある

 ワゴンとはいってもスポーツモデルらしく、車内はオフブラックモノトーンの内装基調色やチタン調センターパネル、カーボン調インストルメントパネルオーナメントによって走りのイメージを演出。

 アクセル、ブレーキ、クラッチはいずれもアルミペダルで、ステアリングはmomo社製だ。シートは、乗員の身体を支える部分に滑りにくいノンスリップコーティング生地、背面と座面に快適なアルカンターラ、サイドサポート部に上質な本革を組み合わせた、RECARO社製フルバケットシートを奢るなど、ランエボⅨと共通のアイテムが奢られている。

 リアシートも背面と座面にアルカンターラ、サイドサポート部にプロテインレザーを用いた専用品としているが、6対4分割式の形状を採用。

 大径タイヤを収めるためホイールハウスの張り出しがランサーワゴンよりも大きくなって容量は若干劣るものの、5名乗車時で530Lという容量を確保したうえで3分割式のラゲッジアンダーボックスやラゲッジフック、アクセサリーソケットといった機能を備えることで、ワゴンに必須の実用性はしっかりと確保していた。

次ページは : ■走りを極めるべく細部まで徹底して強化された

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