【間違うと仇となる】夏本番前にクルマを守れ!! ボディにやさしい洗車術


 洗車が苦手、嫌いという人のほとんどは、面倒くさいということと洗車について知識がないことがその要因となっている。

 洗車は物凄く奥が深く、極めようとすれば専門的な知識、テクニックなどを要するが、愛車をきれいに保つレベルの洗車ならそんなに難しく考える必要はない。

 しかし、よかれと思ってやっていたことがクルマには逆効果だった、という残念な結果にならないためにも基本的なことは押さえておく必要がある。

 本企画では、洗車、ボディケアに関する初歩的な疑問に対し諸星陽一氏が考察していく。

文:諸星陽一/写真:池之平昌信、平野学、ベストカー編集部、ベストカーWeb編集部


愛車を傷から守る方法はあるの?

 クルマを大切に乗っている人にとって、とても気になるのがボディのキズや汚れでしょう。クルマは屋外で使うものですから、どうしたってキズや汚れはつきものです。でもその被害は最低限にしたいものです。

 まずはキズを防ぐ方法ですが、もっとも手っ取り早いのはクルマ全体をラッピングしてしまう方法でしょう。実はスーパーカーなどはこうした手法でクルマを守っている人も多いようです。

ベストカーラリーチームのトヨタ86はオレンジメタリックをフルラッピングで赤に変更。プロに依頼すると業者、車種によって違い30万~100万円前後

 また、フェラーリなどは赤いボディのほうが下取りがいいので、赤いボディのクルマを買って、自分の好きな色にフルラッピングして乗る人もいるとのことです。

 フルラッピングまでいかなくても、ノーズ部分だけにビニール製などのカバーを掛ける「ノーズブラジャー」という用品もあります。「ノーズブラジャー」を取り付けると、飛び石や虫などからクルマのボディを守ることができます。

キズを自分で修復する基準は?

 さて、クルマについてしまったキズですが、これはどんなキズは直すのか、どんなキズなら直さないのか? の判断が難しいところです。

 最終的にはオーナーが自分で判断することですが、ちょっとした判断基準もありますし、直し方のコツというか修理方法の選択が存在します。

 クルマの塗装は何重にもなっています。一般的に上(表面)からクリア、色、下塗りが基本で、高級車になると塗りの層が増えます。

こういった線のキズはタッチペンで修復するのは難しい。しかし下地が出ているレベルの深さの場合、サビが出るのを防止するために応急処置としては得策

 飛び石などで色の層をキズつけ、下塗りまで見えていたらそのままにするのはあまりよくありません。こうしたときはタッチペンと言われるもので補修しておくのがいいでしょう。金属面が出ていたら、錆が発生する可能性もあります。

 タッチペンが使えるのは飛び石などの“点”のキズで、いわゆる10円パンチなどで付けられた“線”のキズをタッチペンで直すのは難しいものです。

 ただキレイに修復することは難しくても、キズが深い場合は錆防止の意味などを含めてタッチペン処理を行ったほうがいいでしょう。

 塗装にキズがなく凹んでいるだけの場合は、デントリペアという方法もあります。デントリペアはボディの内側に特殊な道具を差し込んで、内側から凹みを押し出して直す方法です。深い凹みや塗装がはがれているときは処理できませんが、軽いキズの場合は比較的簡単に直せ、板金塗装よりも安価で直すことができます。

下地まで出るような深さのキズを放置しておいた結果がサビ。サビは見た目が古臭いだけなく、内部に侵食して穴が開いたりするのでサビが出る前にケアしたい

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