■街中を走るトラックやバスは逆向き表記になる謎
最後に逆文字も紹介しておこう。最近ではあまり見かけないが、街中を走るトラック(スジャータは有名)の車体右側の荷台部分、商品名や会社名など、右から左に読ませる逆向き表記を見たことはないだろうか。
例えば「ベストカー」を「―カトスベ」。むしろ、見慣れないのですぐ読めない。なぜ普通に「ベストカー」としないのか?
この逆向き表記は走行するトラックを進行方向から見た時に読みやすくなるよう、右側面に関しては逆読み表記になったと言われている。
また戦前の写真や映画を見ると、看板やお店の暖簾など右からの横書き、逆向き表記になっている。実はこれ、日本語の縦書き表記の影響だそうだ。行は右から左に読んでいくので、横長のスペースに書く際にも右から左に書くのが一般的だったという。
しかし、戦後もこの右から読ませる逆向き表記は、一部のトラックや路線バスにまだ生き続けている。筆者の住む地域を走る東急バスは、車体左側は「東急バス」となっているが、車体右側は「スバ急東」。ご自分の住む地域のバスが逆読み表記になっているのか確かめてみよう。
【画像ギャラリー】反転の鏡文字、わざわざ右から左に読ませる逆読み文字ってどう見てもすぐ読めんわ!(7枚)画像ギャラリー
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