【スイスポ ジムニー BMW…】200万円台でも「安くて楽しい」現行車 7選

200万円台で狙える! 安くて楽しい車 5選

 改めて250万円あたりを上限とした車を探してみると、楽しい車がとても多い。

 最初は操縦性で選ぼうかと思ったのだが、そうすると個性豊かな走りの楽しい車たちを網羅できないので、いくつかジャンル分けしてそのなかから代表となる5台を選んでみることにした。

■ロードスター/255万4200円(S)

200万円台でFRオープンを実現し、「安くて走りが楽しい車」の筆頭ともいえるロードスター。最廉価の「S」は初代に通ずる操舵感覚と990kgの軽量ボディも魅力

 まずは、走り代表でロードスター「S」。

 ピュアスポーツでありながら、速さを評価軸にしない奥ゆきの広さがこの車の魅力。というわけで代表に挙げた。

 このクラスには、FRで走りが楽しい86/BRZ、軽自動車ながらミドシップカーのテイストが楽しめる希少車S660、エンジンコンバート+マニュアルミッションで刺激的な走りが楽しいノートとマーチNISMO S。

 それにカタログモデルながらチューニングカーに匹敵する刺激を持ったスイフトスポーツ、決して尖ってはいないのにマニュアルミッションを駆使して走るのが楽しいカローラスポーツ1.2Lターボ「G“Z”」もある。

■ジムニー/158万2200円(XL)

オフロードの雄、ジムニー。軽ながら随一の走破性を持ち、価格も200万円以下。このジャンルでは世界的にみても最も安くて楽しい本格派といえる

 ジムニーは、本格4×4の魅力を持った軽自動車。今回のモデルチェンジで4×4の基本形を保ったまま、乗りやすく熟成度を高めてきた。

 乗用車のシエラと合わせ、このサイズとこの値段で本格4×4のラングラーやゲレンデバーゲンの世界を楽しめるのだから、オフロードでの走りの楽しさを持ったジムニーは外せない。しかも、軽量なだけに走破性は本格4×4を凌駕する場面も……。

■マツダ3/247万円(20S プロアクティブ)

ファストバックの影に隠れがちだが、マツダ3はセダンも魅力的! ハンドリングはもちろん、安全装備も充実し、「安くて安全で楽しい車」だ

 マツダ3はできのいい乗用車代表。

 アクセラ改めマツダ3として新たに登場したこの車です。セダン「20S PROACTIVE」がイチ押しだが、ファストバックの「S15ツーリング」も外せない。

 いずれも足回り、操縦性が優秀で、ふつうに走っている時に思いどおりに気持ちよく走れるのが凄いところだ。

 このクラスではVWゴルフ、VWポロ、VW up!GTI、マツダ2、シビックハッチバック、スバルXVも魅力的なクルマとして挙げておきたい。

■RAV4/283万5000円(X 4WD)

日本市場に久々の“復活”を遂げたRAV4。下馬評を上回る望外な出来の良さを示すように、激戦のミドルクラスSUVで目下No.1の販売台数を誇る

 RAV4は最近流行のSUV代表。乗用車のシャシーをベースにしたライトSUVだが、電子制御を駆使するとSUVはこれほど高い走破性を発揮する、という可能性を見せてくれた車だ。

 ほかにもSUVは魅力的な車が目白押し。走りのテイストでCX-3ディーゼルX、CX-5 20S、刺激度でジューク16GT、走破性の高さでエクリプスクロスも挙げておきたい。

■ルノー トゥインゴ GT/229万円

輸入車ではトゥインゴGTがノミネート。RRという駆動方式を活かしたハンドリングの超個性派。0.9L直3ターボエンジンも標準車と差別化し、109psにパワーアップされている

 ルノートゥインゴ「GT」は、ミドシップカーの走りのテイストをさりげなくコンパクトカーに取り入れた、一見地味、実は超絶マニアックな1台。

 リアエンジンで、リア寄りの重量配分のためアクセルをフッと踏み込んだ瞬間、トンと後輪にトラクションが乗るのがわかる。

 ちょっと古(いにしえ)の車に乗っているようなおかしさがある。スマートフォーツーブラバススポーツは姉妹車。ノスタルジックなクルマという分類でミニやフィアット500もこのカテゴリー。

 ……といった、かなりいい加減なカテゴリー分けだが、エントリーした大半を楽しい車として挙げているように、今250万円クラスは、さまざまな走りの楽しさを持った車がたくさんあり、文字どおり走りの楽しさ百花繚乱状態。

 自分の好みで車を選べば、あなたにピッタリの走りの面白さを持ったクルマが選べると思う。

【斎藤聡】

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