土台の舘さん、アイデアの柴田さん…2人の魅力が「あぶ刑事」をつくった!
-38年愛されて続く「あぶない刑事」シリーズの魅力について、お二人はどういう所にあるとお考えですか?
舘:この作品の魅力は「柴田恭兵」です。この作品にとって僕は土台なんです。支えるのが僕で、魅力を付けるのは柴田恭兵なんです。テレビシリーズ第一回目の作品を見て、本当にそう思いました。
やっぱりちょっと悔しかったけど、今までにない刑事ドラマなんだなって。それまでの刑事ドラマって悲壮感があって。そういったものとは全く違って、軽さ、明るさを体現したのが「あぶない刑事」の、恭サマの魅力ですね。
柴田:お恥ずかしい(笑)。舘さんと刑事ものをやりましょうってなった時、舘さんも凄くカッコよかったし、どんなものができるんだろうって。でも、二人ともカッコいい、カッコつけてるだけじゃすぐに飽きられると思ったんです。何が大事かというと、二人のニュアンスというか距離感。
例えば、台本にはコイントスをして、僕が負けるシーンがあるんですけど、この時「もう一回!もう一回やらしてよ」って(「ダメ」っていう舘さんを)つつくんです。このニュアンスが大事で、そういう関係性を撮ってほしかった。
舘:(うなずく)
柴田:ちょっとふざけてるんだけど、伝わることがあるんじゃないかなって。二人の距離感だったり、お互いのことを「絶対、守るぞ!」っていう信頼感だったり。
そういった空気感をこの二人だけでなくて、みんなが面白がってくれて、世代が近かった事もあって「やろうよ、やろうよ」って。でも、(コンビを組む)舘さんが一緒にいたからできることで。まさか、こんなにも長くやらせていただけるとは思ってなかったです。
舘:恭サマのアイデアが本当にいっぱいあって。第一話目(ドラマ「あぶない刑事」第一話「暴走」)の犯人に恭サマが胸倉をつかまれるシーンがあって、犯人のその腕に手錠を掛けるんだけど、それが凄いスタイリッシュだった。そういういろんな色付けが、「あぶない刑事」を本当に面白くしていったと思う。
柴田:舘さんはね、犯人だと思うとすぐ拳銃で撃っちゃう(笑)。
舘:台本を読んでないからね(笑)。僕は読むのが面倒くさくなっちゃって。遊ぶのが忙しくて。でも、恭サマは「ここでこうしたら面白いんじゃないか」とか、ずーっと台本を読んで色々と考えてくれて。
柴田:舘さんは女の子とデートがあるから(笑)。でも、本当に楽しかった。役者だけでなくて監督さん、衣装さん、照明さんスタッフみんなで作り上げてきて。プロデューサーさん(黒澤満さん)、カメラマンさん(仙元誠三さん)も亡くなられてしまいましたが、そういった人達の思いを全部詰め込んで、今回の新作は素敵なものができたと思っています。
-ありがとうございます!みんなが待っていた8年ぶりの「あぶない刑事」、タカとユージの活躍をスクリーンで拝見するのが楽しみです!
「さらば」から8年、無敵の二人とレパードも帰ってきた!
1986年のドラマスタートから愛され続ける「あぶない刑事」シリーズ。これまでにテレビシリーズ2作、テレビスペシャル1作、映画7作が展開されました。
2016年公開の前作「さらばあぶない刑事」で一旦は、完結(無事に定年退職→ニュージーランドで探偵事務所の開業)となりましたが、ニュージーランドでは警官と問題を起こしたことから再び横浜に舞い戻ることに。
あぶ刑事といえばタカ&ユージの相棒といっても良い存在の覆面車・日産レパード(F31)ですが、新作でも「さらば」続き、ゴールドツートン(前期型)の車両が登場します。前作では「レパードまで用意して…(車名を言及したのは同作が初)よく言うぜ」「昔の恋人に出会った気分だぜ」という泣かせるセリフを聞かせてくれたユージ。今回はレパードとどのような見せ場があるのか?期待大です。
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