■独自性と質感を徹底して追求
見た目は既存の軽自動車とは一線を画すものだが、内装はさらにクラスの常識を超越する作りがなされていた。広さこそハイトワゴンに及ばないものの、運転席まわりの立体的な造形で絶妙な奥行きが表現されており、細部の作り込みも軽自動車とは到底思えないクオリティの高さが感じられる。
ダッシュパネルやドアトリム、各種スイッチといった手が触れる部分については、当時のスバルがラインアップしていた車種からの流用したものはなく、樹脂のひとつひとつをR2のために新設計されるという凝りようだ。
車両価格を安く設定してユーザーに買い得感を提供することを第一とするべく、コストにひときわ厳しい軽自動車では稀なことと言っていい。
質感を高める一方で、小物を収納するスペースは他車に比べて少なく、荷室についても後席が50対50の分割可倒式としているだけで、スペースを確保するためのアイディアはほとんど見ることができない。
しかし、ボディカラーとコーディネイトされた2タイプのインテリアカラーが用意されていたり、他車では見ることができない完璧なオリジナリティを表現した作り込みは、オーナーの所有満足感を大いに刺激する要素と言っていい。
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