愛車でスポーツ走行を楽しみたいが、いきなりのサーキットデビューはちょっと不安。そんな人のためにおすすめの準備レッスンがある!
サーキットに併設される広大な広場を使って、しっかりクルマの挙動を体で覚えるというもの。スポーツ走行が初めての人はもちろん、サーキット走行でちょっと行き詰まっているという人にもおすすめだ。
文:永田恵一/写真:編集部
BestCar PLUS 2016年7月18日号
低リスクで愛車の限界を体験できる!
「マイカーで全開走行をしたい」と思うなら、サーキット走行が選択肢になる。
しかし、サーキットによって難易度はさまざまだし、エスケープゾーンにも限りがあるため、それなりのリスクがある。またサーキット走行はさておき、基本的なドライビングテクニックをもっと学びたいという人もいるだろう。
そんな人たちにおすすめしたいステップが、非常に低いリスクで多くものを得られる、広場トレーニングだ。サーキットの駐車場のような広場を使ったドライビングレッスンで、クルマを操る基礎を安全に習得できる。
今回紹介するのはワンスマが行っている「広場トレーニング」で、国内のSUPER GT参戦などを経て最近は海外レースを中心に活躍するレーシングドライバー澤圭太氏が主宰している。
朝から夕方近くまでたっぷり練習できるレッスンで、午前はオーバル(楕円)のコースを走るという比較的単純なものからスタートとなった。
単純といいながらも、設定コースには幅を示すマーカーが置かれ、ブレーキングからコーナーを曲がり、脱出するというサーキットを攻めるのとまったく同じトレーニングが経験できる。
さらにプロドライバーからの分かりやすいアドバイスもある。
お手本となる同乗走行に加え、走りながら助手席からアドバイスをもらえる逆同乗走行が経験できるのは、こういったレッスンの最大の魅力だ。逆同乗走行ではブレーキングポイントの指示はもちろん、ハンドルを切るタイミングからその舵角まで、時にはプロドライバーが助手席からハンドルを切ってくれるなど、体で覚えられるアドバイスをもらえる。
午後のメニューはオーバルコースを2つつないだ8の字のコース。全体のスピードが上がるだけでなく、S字部分のライン取りやシフト操作が加わり、難易度がぐっと上がる。一見単純なコースに見えるが、学べる要素は非常に多いのだ。
広場トレーニングの魅力は、さまざまなことを安全に試せる点も大きい。例えばテールを流すなどの振り回した走り、スタビリティコントロールのオン・オフなどによるクルマの挙動変化を体験するなど、「普段試したいけど、なかなか試す機会がない」ことに気軽に挑戦できる点がいい。
きっと投資以上のスキル向上や楽しさを得られるのは間違いない。
■ワンスマ /広場トレーニング
- 富士スピードウェイの駐車場を使った少人数制のドライビング・トレーニング。
- 高速領域でのコントロールを反復練習して、クルマを操る基礎を身につけるレッスン。
- 10名程度の少人数でたっぷり走行可能。
- 料金:2万5000円~3万5000円
- (※日程や開催日によって異なります)
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