オオうれしい！　新聞記者さんの魂に届いた ミライースターボでラリーを走る楽しさ

　ラリーチャレンジ八ヶ岳 茅野に続き富士山すその戦に挑戦。なんとモータースポーツは今回が生まれて初めてという新聞記者さんをコ・ドライバーに招いてラリーを楽しんでもらうことにした。果たしてどんなドラマが生まれたのだろうか？

文：国沢光宏／写真：ベストカーWeb編集部　

コ・ドライバー修行はいい先生に出会えるか次第!?

　クルマの魅力や楽しさの大きな柱になっているのは「走り」だと思う。しかし近年、存分に楽しむことなどできなくなってきた。なんたって社会情勢が許さないですから。唯一公道を全開で走れるのはラリーである。

　そんな”禁断の楽しみ”を味わってもらいたいと言うことで今シーズン、いろんな人にコ・ドライバー(以下コ・ドラ)体験をしてもらおうと考えています。第一弾は若手ジャーナリストの西川昇吾君でした。

　次どうしましょう、と考えていたら「新聞記者の方が乗りたいと言ってます」との情報が。聞けば大手新聞社の方で、競技ライセンスもこれから取得するという。こら面白い！　ヘルメットを被ったことすらないそうな。

　普通のラリーなら少しばかり難しいけれど、初心者を対象にしているラリーチャレンジであれば何とかなる。早速準備を開始。エントリーしちゃいました。

　当日は早めに来てもらい、コ・ドラのレクチャーなどを私がやろうとしていたのだけれど、うれしいことにダイハツのDｰSPORTレーシングチームでコ・ドラをしている上原あずみさんが「私でよければ教えますよ～！」。

　上原さん、本職はアナウンサーながら、ラリー沼にハマッてしまった。コ・ドラのインストラクターとして文句なし！　しかも教え方が素晴らしい！

　聞けば小学校の先生の経験もあるとか。ペースノートの作り方＆読み方やロードブック（ルート案内）の見方、はたまた生まれて初めて座るというフルバケットシート＋6点式シートベルトの装着方法まで懇切丁寧に楽しく教えている。

　普通コ・ドラ修行は厳しい。一昔前のような「自分で覚えろ！」やドライバーに怒られるみたいなケースこそなくなったけれど、こんなに丁寧にゃ教えてくれません。

　2時間後に初めての「レッキ」、事前の試走です。集団で移動するレッキなら先行車がいるためロードブックを間違えてもミスコースしないですむ。そもそも新聞記者さんなので地頭がいい。ロードブックはレッキ中にマスターしました(以後、本名の矢尾隆行さんから矢尾さんにします)。

　ペースノートは私が運転しながら評価するコーナーの曲がり具合や、コーナーとコーナーの距離などメモしてもらう。

　具体的に言うと「40　右5　60　左2ヘアピン　20　右5」といった感じ。本番でこれを読み、ドライバーが頭の中でライン取りを考えます。一番の難問は「ちょうどいいタイミングで読む」ということ。

　目の前にやってくるコーナーの曲がり具合を間違えたら、当然ながらクラッシュしちゃう。例えば6という緩いコーナーのつもりでタイトな2のコーナーに飛び込んだらアウトです(笑)。

　なんせぶっつけ本番。練習もしていない。超緊張している矢尾さんに「最初は半分読めれば100点ですからね！」。さらに「タイトコーナーはサイドブレーキを使ってターンしますから」と言ったら「そんなことするんですか！」とビックリしている表情。

　普通の人はサイドターンなんか経験したことないワな。「緊張しているけれど凄くワクワクします！」。そういう人を乗せると私も楽しい。

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