大雨のなかスタートが切られたフォーミュラE東京E-Prix第8戦。ドライバーズランキング首位に立っている日産のオリバー・ローランド選手はポールポジションからスタートし、序盤はレースを支配。優勝は確実と見られていたのだが。
文:ベストカーWeb編集部鈴村朋己/写真:Formula E
【画像ギャラリー】日産の母国優勝なるか!? 大雨の都内を駆け抜けるフォーミュラEマシンがカッコ良すぎ!!(3枚)画像ギャラリー前半は完璧!! 勝利は堅いと見られたが
2回目の開催となったフォーミュラE東京E-Prixが、有明のビッグサイトコンベンションセンター周辺で開催。今年は2レース制が採用され、5月17日(土)にレース1が実施された。
朝から大粒の雨が降っており、トラックは完全にフルウエット。本来は午前11時からスターティンググリッドを決める予選が行われる予定だったが、トラック上をマシンが走るのは危険と判断され中止に。
この結果を受けて、フリー走行2回目の順位がスターティンググリッドとなり、トップタイムを記録した日産23号車のオリバー・ローランド選手が2年連続東京E-Prixでポールポジションを獲得。チームメイトのノーマン・ナト選手も3位からスタートすることになった。
決勝レースのスタート時間になると雨の量は少なくなってきたが、視界は不良好。水しぶきを受けないトップからスタートしたローランド選手は有利にレースを進め、2番手に3秒以上を引き離す好走を披露。この時点では優勝は堅いと見られていた。
14番手スタートのマセラティが大逆転!!
ところが14周目にDSペンスキーのマキシアム・ギュンター選手がトラック上でストップしたことを受けて赤旗中断。これを受けてローランド選手が築いたアドバンテージはゼロになってしまう。
さらに、今シーズンから導入されたレース中に急速充電ができるシステム「ピットブースト」の義務をフルコースイエロー中に消化したマセラティのストフェル・ヴァンドーン選手が、ギャンブル的戦略に成功して下位から一気にトップへ浮上。そのまま逃げ切り勝利を飾った。
実質30秒以上の差が広がってしまったオリバー・ローランド選手は渾身のアタックで差を縮めるも一歩及ばず、2年連続悔しい2位。母国初優勝は、5月18日に開催される第9戦にお預けとなった。
「2度目の2位だよ。みんな良くやってくれた」と、レース後の無線で悔しそうな声をもらしたローランド選手。速さではダントツ。今日は運が味方をしてくれなかったが、明日は絶対に勝てる。






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