日本グランプリ開幕! セナ、マンセル、シューマッハ……、数々の名場面を見せてくれた鈴鹿サーキットを振り返る

シーズン最終戦の鈴鹿では多くのチャンピオンを輩出し続けた

超満員の鈴鹿サーキット
超満員の鈴鹿サーキット

 セナの3回目チャンプは鈴鹿で獲得。また、デーモン・ヒルもここでチャンプを決め、ハッキネンの初チャンプも鈴鹿だった。

 2000年にはシューマッハがフェラーリに歴史的なチャンピオンをもたらし、フェラーリ黄金時代の幕を開けたのもこの鈴鹿であった。

  まだ鈴鹿が最終戦を担っていた時代。F1グランプリは常に白熱した戦いが行われ、チャンピオン争いはいつも鈴鹿にまで持ち越されてきた。したがって鈴鹿でのF1グランプリの多くがチャンピオン決定戦になっていたのだ。しかしF1を取り巻く状況は大きく変わり、現在では年間20レースを超える。このため鈴鹿以後にまだ4レースも残っている。

 最終戦ではない鈴鹿ではもうチャンピオン決定戦を見ることはほとんどないだろう……と考えられていた。ところが、今シーズンその4レースを残しながらも鈴鹿はチャンピオン決定戦になってしまった。レッドブルのフェルスタッペン対フェラーリのルクレール。もちろん既にフェルスタッペンのチャンピオンは決まったようなものだが、この鈴鹿でそれが公式に決まる可能性が極めて高いというわけだ。

 今期の鈴鹿はシーズン終了までまだ4レースを残す終盤の通過点の一つ……ではなく、またもやF1史の1頁にチャンピオン決定の歴史を書き込めるかもしれないのだ。

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津川哲夫
 1949年生まれ、東京都出身。1976年に日本初開催となった富士スピードウェイでのF1を観戦。そして、F1メカニックを志し、単身渡英。
 1978年にはサーティスのメカニックとなり、以後数々のチームを渡り歩いた。ベネトン在籍時代の1990年をもってF1メカニックを引退。日本人F1メカニックのパイオニアとして道を切り開いた。
 F1メカニック引退後は、F1ジャーナリストに転身。各種メディアを通じてF1の魅力を発信している。ブログ「哲じいの車輪くらぶ」、 YouTubeチャンネル「津川哲夫のF1グランプリボーイズ」などがある。
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