■対向車が絶対に来ない林道で全開テスト!!
試乗コースは飛騨高山の林道。もちろん公道だ!(編集部注/国沢氏は2022年10/14~16に岐阜県高山市で開催された「JAF全日本ラリー選手権 第8戦 第49回 M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ 2022」に、このルーテシアラリー5で参戦いたしました)
道路は封鎖されており、対向車は絶対に来ない。速く走ればホメられ、路外に落ちたら「よく攻めました!」と健闘を讃えられるという状況。本当の限界インプレだ(笑)。
まず0~400m加速のようにフル加速! シフトアップはクラッチを踏まなくてもOK。全開のまま6200回転くらいでシフトレバーを引くと、クロシレシオのギアがちょうどいい感じ! 欧州の道を走り込んで決めたギアレシオだけれど、日本のタイトな林道でバッチリ決まる。ちなみにシフトダウンもクラッチ操作不要。ブレーキ掛けながら前に叩き込んでいけばよい。
買ったクルマは舗装ラリー仕様のため、写真のように車高ベタベタ。ハンドルを切ると超素直に曲がる。フラットな路面ならアクセル踏めばLSDがキッチリ効いて、ハンドルを切った方向に曲がっていく。コーナリング速度は履いているタイヤで決まります。私は硬いFIA認定タイヤのなかでも一番減らないハードコンパウンドのため、溶けてグリップするSタイヤほどの横Gがでないものの、十分にコントローラブル。
ただ、欧州の高速ラリーに合わせたのか日本の荒れた林道だと硬すぎ! 先日群サイ(群馬サイクルスポーツセンター)を新型シビックタイプRで走った際、スポーツモードを選んだらハネまくってダメ。ノーマルモードでちょうどよかった。ルーテシアラリー5も、もうワンランクソフトにしたいところ(レギュレーションによりダンパーの交換は出来ない)。距離を走れば馴染んでちょうどよくなるんだろうか?
仕方なく空気圧を前輪180、後輪170に落としたら、ずいぶんよくなりました。シビックタイプRのパワーを30%くらい落とし、コーナリング速度を上げたようなクルマというイメージ。
素敵なのは競技なので対向車が来ない林道を全開で走れること! 今や公道を全開走行したいならラリー仕様車を買うしかない。以上。こんな「最後のエンジン車」もあります。
■ぜひ応援しに来てください!!
さて! このクルマでラリージャパンに出場します! 全日本ラリーに出場してクルマの特徴も掴んだ。先日(10月17日)にエントリーリストが発表され、ゼッケン36番で確定! ラリー5は一番下のクラス。エンジンを愛するクルマ好きにとっちゃ3日間公道を全開で走れる(注/無事であれば)夢のような日々がやってくる。お時間あれば、ぜひベストカーチームを見に来てください。
【画像ギャラリー】ルーテシアラリー5の雄姿を蔵出し画像でチェック!! これいい!! すごくいい!!!!(11枚)画像ギャラリー
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