スーパーGT第3戦が、2023年6月4日に鈴鹿サーキットで開催された。クラッシュが発生する大荒れのレースとなったが、KONDOレーシングのGT300クラス56号車は予選9位からのスタート。その結果はいかに?
文/写真:ベストカーWeb編集部
■GT500 24号車がポールポジションで56号車はどうなった?
第3戦を迎えたスーパーGT。舞台は日本のモータースポーツの聖地、三重県の鈴鹿サーキット。日産メカニックチャレンジがサポートするKONDOレーシングの56号車「リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R」は、予選Q1がJP・オリベイラの渾身のアタックで予選B組2位。
続くQ2は若手の名取鉄平がステアリングを握った。しかし他車との間合いもあり確実なアタックラップに入れぬまま予選Q2を終えてしまった。不運もあるのだが、前戦富士で完璧なまでの勝利を手にしているだけに悔しい展開となった。
いっぽう同じKONDOレーシングのGT500 24号車「リアライズ日産Z」はQ1を佐々木大樹、Q2を平手晃平がパーフェクトにまとめポールポジションを獲得。歓喜に湧くピット。
あの涙ながらのインタビューに担当もウルッときました……。が、なんと後の車検で「ガスバック容量違反」で予選結果取り消しという裁定に。関係者によれば燃料の測定方法などにツッコミどころもあるようで、正直あれこれ言いたいことはあるようだ。
ただルールはルールで潔く認める姿勢はさすがのKONDOレーシング。
■名取鉄平が魅せた鬼神の走り
さて話を56号車に戻そう。決勝は10番手からスタートした56号車。スタートドライバーは名取鉄平。
着々と歩を進める走りはいつもの56号車らしさだ。序盤から他車のアクシデントでセーフティカーが投入されたが、11周目のセーフティカー明けにピットインで給油を敢行。
22周目に給油とタイヤ交換を実施し、ドライバー交代。このタイミングで56号車にスイッチが入った印象だ。S字で4号車とサイドバイサイド。インに飛び込んだ名取はテールスライドをしつつ、カウンターを当てる。
あわや接触か!! と思いきや4号車との阿吽の呼吸でクリアなバトルが展開された。名取はガッツあふれる走りで存在感を見せつけた形だ。そして56号車は43周目でドライバーチェンジ。バトンを受け継いだオリベイラのドライブで56号車の勢いは衰えず。
表彰台どころか優勝も見えてきたほどのハイペースだったが、60周目で23号車と87号車のクラッシュでレースは終了。結果は4位となった。24号車は8位と大健闘だったが、レースが途中終了にならなければ……と思うばかり。
とはいえクラッシュした松田次生選手に意識があることは不幸中の幸いだった。次は2023年8月6日決勝の富士スピードウェイ。シーズンが折り返しに差し掛かる重要なレースとなる。
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