イタリア製EV「BIRO」公道試乗!! これが21世紀のクルマの標準系!? 

イタリア製EV「BIRO」公道試乗!! これが21世紀のクルマの標準系!? 

 イタリア生まれの超小型EV、BIRO(ビロ)のメディア向け試乗会がこのほど、開かれたので本企画担当がさっそく行ってきました。

 実際に公道で乗ってみると、おお、このジャンル、もしかしてもしかしたらいけるかも、と思いました。2020年に向けた未来の乗りもの、先取りもいけるか??

文、写真:ベストカー編集部
2017年10月26日号『これは珍なり』より


■自宅のコンセントからでも充電可能!

 今回紹介するこのBIRO、家庭用のコンセントで充電可能なリチウムイオンバッテリーを搭載した超コンパクトサイズのEVで、そのサイズは全長1740×全幅1030×全高1565mm。

 1台のスクータースペースがあれば駐車できるコンパクトさが売りで、クルマ1台ぶんの駐車スペースで4台ものBIROを止めることができる。

 BIRO
BIRO

 日本の普通免許(AT限定で可)で運転できる道交法に対応しており、重量税や取得税のほか、ミニカー登録となるため車庫証明や車検も必要ない。

 また、任意保険もファミリーバイク特約でOKと原付バイクなみのランニングコストが魅力だ。ちなみに一般道での法定速度は60km/hとなる。

 搭載するリチウムイオンバッテリーは脱着式と固定式の2種類が用意され、持ち運びが可能な脱着式では満充電での連続走行で55km以上、固定式では同じく100km以上の航続が可能だ。

 ブラシレスモーター(48V)を2基搭載しており、シフトはないため低速走行用と通常走行用のふたつの2段階セレクター、そして後退時用のボタンと、登坂路でのパワーを向上させるブーストボタンを備える。

 動力システムは、車外のウィンドウ下に設置されているカードキャッチャーに起動用のBIROカードを差し込むことで起動される。

 室内を見渡すと2人ぶんの座席が用意されており、イタリア本国では2シーターモデルのEVとして販売されているのだが、日本では道路運送車両法の規定によって1人乗りモデルとして販売されるとのことだ。

■2020年にはこれが東京中を走っている??

 BIROはサイドドアのない「サマー」と脱着式サイドドア付きの「ウインター」の2種類がある。フレームカラーとボディカラーは全99色が用意され、このなかから自由に組み合わせることが可能だ。

 東京・永田町周辺の自民党本部近くで全4kmほどの試乗コースを走ってみたのだが、意外にキビキビと走るのがEVコミューターらしくて好感を持てた。

 ちなみに試乗コースに設定された登坂路では、通常走行のままだと後退するんじゃないかと思えるくらいのパワーだったのだが、そこでブーストボタンを押すと、みるみるうちに出力が上がったのが体感でき、速度が回復。これ、なかなか使えます。

シートは2座だが法令上の問題で日本では1人乗り
シートは2座だが法令上の問題で日本では1人乗り

 気になる価格は「サマー」が91万8000円、「ウインター」が118万8000円。これに各々43万2000円のリチウムイオンバッテリーを組み合わせることになる(固定式でも脱着式でもバッテリーの価格は同じ)。

 航続距離は脱着式で55km、固定式で100km以上。商品のお問い合わせはBIRO JAPANまで。

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!