軽自動車界で爆発的なヒットを飛ばしたスズキのハスラー。SUVルックのエクステリアに、ポップなインテリアで多くのユーザーのハートをグッと掴んだ。
しかし、軽自動車枠での制約もあり、「5ナンバーでもうちょいデカいハスラーが欲しい」というユーザーの声もあったのは事実。そこでスズキが威信をかけて世に送り出したコンパクトカーがベストカーが「ハスラーワイド」としてスクープしていた「クロスビー」。
ハスラーっぽいルックスでスズキらしい実用性の追求もあり、このクルマは売れそうだ!! 今回は昨年12月25日デビューのこのクロスビーにベストカー編集部がファーストタッチです。
文:ベストカー編集部/写真:平野学
2018年2月10日号「でっかく遊べるプチクロスワゴン」
■使い勝手はハスラー譲りのスーパーコンパクト
2013年の東京モーターショーでハスラーを披露して以来、お客様からハスラーの小型車版が欲しいという声があったのが開発のきっかけです」とは、チーフエンジニアである高橋正志氏。
そこでクロスビーは軽自動車のハスラーのコンセプトをもとに、小型車のクロスオーバーモデルとして開発。
2017年12月25日、ついにデビューした。そして、クロスビーを開発するにあたって第一に掲げたのが広い居住性とSUVスタイルを両立させた”クロスオーバーワゴン”のパッケージングだという。
そのため、クロスビーはワゴン譲りの広い室内をもつことが、まず大きなポイントになっている。
ソリオやイグニスと同じAセグ用新型プラットフォームを採用し、ホイールベースはイグニスと同じ2435mm(ハスラー+10mm)でありながら前後乗員距離はイグニスよりも155mmも長く、その後席は実際に座ってみると足元も頭上もかなり余裕があって広い。
ラゲッジも5人乗車の状態で9.5インチのゴルフバッグを3つ積むことが可能。2WD車の場合、ラゲッジ下スペースを使えばベビーカーを縦に収納することができるなど、使い勝手に優れているのが特徴となっている。
■走りは1Lのマイルドハイブリッドで、価格は200万3400円
さらに、クロスビーの注目はマイルドハイブリッドをプラスし1L直噴ターボエンジンの搭載だ。99ps/15.3㎏mを発揮し、力強さと22.0km/L(2WD)という低燃費を両立したパワーユニットで、トランスミッションに6速ATを採用。街乗りからロングドライブまで、快適な走りを目指したという。
また、4WD4車には「スポーツモード」「スノーモード」の2つの走行モードを新搭載した点も見逃せない。それと、クロスビーは安全装備の充実化もポイント。
歩行者にも対応する自動緊急ブレーキなどの先進安全装備を、上級グレードのハイブリッドMZ、それにハイブリッドMXのスズキセーフティサポートパッケージ車に標準装備(標準MXはなし)。
この安全パッケージは後方の障害物を検知する後退時ブレーキサポートも搭載しているのが特徴で、そのほか車線逸脱警報や誤発進抑制機能など6つの安全機能を搭載する。
ワゴンの広さと遊び心を満たす性能を実現したクロスビー。弟分のハスラーに続くヒットとなるか? 注目だ!!
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