これまでフルモデルチェンジが2020年になるという予想もあったフィットだが、その次期型は2019年にも登場することが今回、取材によりわかった。
売れ筋コンパクトの定番車に成長したホンダ フィットは、2013年登場の現行型で通算3代目。
2代目モデルで歴代初搭載となり、3代目でシステムを一新したハイブリッド車は、4代目となる新型でまたしても一新され、燃費も大幅向上確実。
気になる1Lターボエンジン、そして今回判明した新デザインとともに、4代目フィットは見た目も中身も大きく変わる渾身のフルモデルチェンジとなる!
文:ベストカー編集部
ベストカー 2018年11月26日号
国内巻き返しへ! 新型はホンダ入魂の意欲作
フィットは、ロゴの後継車として2001年に初代がデビュー。現在も継承するセンタータンクレイアウトによるクラスを超えた広い室内空間を実現し、この初代モデルは大ヒット。2007年には初代のイメージを残すデザインでボディが拡大した2代目へとフルモデルチェンジする。
そして2013年には3代目となる現行モデルが発売。1.3Lと1.5Lのガソリン車と1.5Lハイブリッド車という幅広いラインナップで、多くのユーザーから支持を集めており、現在もホンダの主力モデルとなっている。
というわけで、歴代フィットのモデルサイクルは初代、2代目ともに6年。そして、現行モデルも発売から6年が経過する2019年秋に4代目へフルモデルチェンジすることになりそうなのだ。
ホンダでは今、軽自動車のN-BOXがベストセラーとなっていて売れゆきが絶好調なのだが、そのほかの車種はヴェゼルのような堅実に売れている車種もあるものの、登録車を中心にいまひとつ販売が伸びていない状況。
そんな国内市場で巻き返しを図るべく、主力モデルであるフィットのモデルチェンジは相当気合いの入ったものになるとホンダ関係者は言う。
ホンダにとっても待望のフルモデルチェンジになるわけだが、その4代目フィットのスタイルがついに今回新たに判明。現行モデルから大きく刷新される。
新型フィットは外観の大幅刷新と1Lターボに注目
そのエクステリアでまず目に付くのはフロントマスクだ。2018年12月に投入されるハイブリッド専用セダンの新型インサイトのようにグリル部分を強調したホンダ共通の最新デザインとなり、存在感がアップ。ヘッドライトもぱっちり目型になる。
また、現行型にあったボディ表面のエッジも強烈なものではなくなり、エクステリアは全体的にすっきりとしたボディラインを採用。さらに、Cピラーはやや厚みを持ち、リアコンビライトはリアウインドウに沿って上まで伸びる先代のような縦長型から、ボディサイドに回り込む横長型へ変わることになる。
そして、この大刷新されるエクステリア以上に注目なのが、パワーユニットだ。次期モデルでも現在搭載される1.3Lと1.5Lの自然吸気エンジンが継続される可能性もあるが、ハイブリッドは新型へと一新され、新たに1L・3気筒ダウンサイジングターボも搭載されるという。
その1Lターボは日本ではまだ搭載モデルはないが、欧州のシビックなどではすでに搭載されていて、パワー&トルクは129ps/20.5kgm(CVTは18.4kgm)というハイパフォーマンスぶり。
欧州シビックの6MT車は0-100km/h加速が10.9秒というから相当ポテンシャルが高い。その強烈な動力性能から1Lターボは、標準モデルではなくスポーティグレードの「RS」に搭載されることも考えられる。
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