新型アクセラはセダンも新時代 動画で美しさ倍増

新型アクセラはセダンも新時代 動画で美しさ倍増

■会場でもSNSでもセダンの美しさに言及

2018年11月28日、米ロサンゼルスオートショーにて世界初公開された新型「マツダ3(日本名:アクセラ)」が「美しい!」と、大きな話題になっている。

2018年11月29日、米ロサンゼルスショーにて新型マツダ3(日本名アクセラ)の北米仕様市販型が世界初披露された

新型アクセラといえば、ハッチバックが代名詞だった。2017年秋に開催された東京モーターショーで披露され、ショー会場中の関心を集めた「魁(KAI)コンセプト」をデザインベースとして、その引き締まったデザインが最大の注目ポイント…といわれていた。

現行アクセラの日本仕様にもハッチバックとセダンが用意されているが、販売の中心はハッチバック仕様のアクセラスポーツだ(なお、「マツダ3(日本名アクセラ)」はマツダ車の世界販売でCX-5に続いて2番目に売れているモデル。開発にも販売にも大変力の入った世界戦略車)。

もちろん今回発表された新型マツダ3のハッチバック仕様は美しい。

しかし新型はセダンも美しいのだ。

今回ハッチバックと同時に発表されたセダン。伸びやかなデザインで、特に日本市場で低迷しているセダン市場に一石を投じてくれそう。ボディサイズはハッチバックが全長4459×全幅1797×全高1440mm、セダンは全長4662×全幅1797×全高1445mm

今回ハッチバック仕様と同時に公開された4ドアセダン仕様は、4ドアハードトップとでも呼べるような伸びやかなシルエットを持っており、ハッチバック仕様とはまた別の魅力を放っている。

それもそのはず、昨年1年間で「マツダ3」は世界で44万2173台売れており、地域別で見ると中国・北米・欧州の順。日本や欧州市場ではハッチバックが中心だが、世界的にみるとセダンも立派な主役モデル。

ロサンゼルスショーの会場でも「マツダはいま日本メーカーの中では類を見ないデザイン力を持っている」(アメリカ人ジャーナリスト)、「このモデルが市販されることで、マツダは新たな評価を獲得するだろう」(ドイツ誌ジャーナリスト)という評判を勝ち取っている。

SNS上でも「これはほしい」、「かつてのランティスのような美しいシルエット」、「これならもう一度セダンに乗ってもいいな」という声が届いている。

マツダ自身「引き算の美学」と言っているように、余計な装飾がなく、ボディラインの美しさで勝負しようとしている

■「クラスを超えた美しさ」を演出

新型アクセラの世界初披露となったロサンゼルスショーの記者発表会(プレスカンファレンス)にて、開発主査であるマツダの別府耕太氏は、ハッチバックとセダンで異なるイメージを込めてデザインしたことを発表している。

今回のロサンゼルスショーでも(ビッグマイチェンを果たしたプリウスや新型ポルシェ911などがありながらも)会場の人気を一点に集めた新型マツダ3

「新型マツダ3(編集部注/日本名アクセラ)は、多くの人が憧れるであろう2つの姿を表現しています。そのひとつは「感じるままに生きる自由人」です。世間の慣習や常識にとらわれず、信じる道を歩んでいく姿をハッチバックに重ねました。そのために、あえてキャラクターラインを使わず、美しく湾曲させたパネルのみでボディを構成するというこれまでにないデザイン手法を採用。

この艶やかなボディに映り込む景色は、季節や時間の経過によって異なる表情を見せてくれます。

もうひとつの姿は、「品格と個性を兼ね備えた紳士・淑女」です。伝統に裏打ちされた様式に則りつつも、はっとするような美しさを秘めている。そんな姿をセダンに重ねました。

クラスを超えて最も美しいセダンをつくるという志のもと、制約を取り払い、全長を延長。さまざまな技術的な課題を解決し、ボンネットおよびトランクの高さを低く抑え、前後方向に一筆で描いたような伸びやかで優雅なプロポーションを造りあげました。」

次ページは : ■日本での発表発売は2019年夏頃

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