【SUV界に波乱!?】激戦を制したC-HRに新刺客が続々登場して楽しくなる理由!!

■強い! トヨタC-HRが二年連続の栄冠

 2018年のカテゴリー別累計販売台数によると、コンパクトカーSUV部門ではトヨタC-HRがトップを制した(SUV全体でもC-HRがトップ獲得)。

登録車の車名別販売ランキングでは2018年の累計販売台数12位となったC-HR。SUV部門では1位(なお部門2位のヴェゼルは全体では14位)

【コンパクトSUV 2018年累計販売台数】
1位 トヨタC-HR 76,750台
2位 ホンダヴェゼル 59,626台
3位 マツダCX-3 17,017台
4位 日産ジューク 4,043台
5位 三菱RVR 1,458台

 2016年12月に登場して以降、このカテゴリーのトップを走り続けるトヨタC-HR。これを追うのが(C-HRが登場するまでずっとトップだった)ホンダのヴェゼルだ。

 C-HRは2018年5月に一部改良を実施、グレード体系の見直しと安全装備の拡充で、さらに商品力を高めている。2018年12月には「Mode-Nero(モード-ネロ)」、「Mode-Bruno(モード-ブルーノ)」という特別仕様車も追加して、さらに売れ行きを伸ばした。

多彩なボディカラーを用意するところもC-HR人気の要因。写真は特別仕様車 G“Mode-Bruno”<オプション装着車>

 当分このカテゴリーでの優位は動かないだろうが、同門であるレクサスから(シャシーを共有する)UXが2018年11月にデビューしている。トヨタの次期主力ユニットである2L+モーターの新ハイブリッドシステムを搭載しており(C-HRやプリウスは1.8L+モーター)、評論家筋の評判も大変高いため、今後の売り上げが気になる一台。

レクサスブランドの最量販車種となるであろうUX。こちらも年明けからさらに拡販していくだろう

■筆頭ライバルはホンダのヴェゼル

 いっぽうホンダのヴェゼルは2019年に入ってから本格的にこのカテゴリーのトップ奪還、捲土重来を期す。

 手始めに(すでに公式に予告されているとおり)2019年1月31日にヴェゼルの1.5Lターボ仕様が追加される。

 かなり「走り」に振ったモデルで、素材のよさも相まって楽しく買い得感も高いモデルに仕上がっているようだ。

先行公開されているヴェゼルのターボ仕様(「1.5 TOURING」というグレード名になりそう)。1月31日発表、2月1日発売となる予定

 また東京オートサロン2019(1/11~1/14に開催)ホンダブースに出品されたヴェゼルのモデューロX仕様(出品されたのはまだ「コンセプト」段階)も、2019年中のデビューがほぼ確定している。

東京オートサロンに出品されたヴェゼルのモデューロX。まだコンセプト段階だが、出品車の完成度から見て今年中のデビューは堅そう。モデューロはかなり強気な価格設定だが(ベース車両の80万円高くらいか?)走行性能の評判は非常に高く、早く乗ってみたい

 現在鋭意開発中だが、モデューロXといえばS660、フリード、ステップワゴンに設定されたコンプリートチューングカー。走行性能を磨いたモデルだが、すでに設定のある上記3車種どれも大変評判がよく、実質的に最上級グレードとして機能しており、発売されればセールスの起爆剤になることは間違いない。

 このターボ仕様とモデューロX仕様の追加で、ヴェゼルは今年、C-HRを追い落とすべく拡販戦略に出る。

■ダイハツから戦略車が年内登場

 2019年のコンパクトSUVクラスは、さらにもう一台、伏兵といえるようなモデルが登場する。ダイハツの「ビーゴ」後継車だ。

モーターショーで出品された2017年秋の時点では、その完成度の高さから「すぐ発売もあるのでは?」と噂されたが、かなり時間がかかっているもよう。無事2019年にデビューできそうです

 2017年秋に開催された東京モーターショーに出品されたコンセプトカー「DN-TREC」がデザインベースとなっており、2016年に生産を終了した1.5LクラスのSUVビーゴ(トヨタでの販売名はラッシュ)の実質的後継車となる。

 2019年内の発表発売予定で開発は進んでおり、早ければ夏頃には登場する見込み。搭載ユニットの情報はまだ入ってきていないが、価格は200万円近辺で戦略的に安く販売するのでは…という情報が入っている。

 もちろん登場すればトヨタにもOEM提供される(「ビーゴ」、「ラッシュ」という車名が踏襲されるかどうかはまだ未確認)。楽しみに待ちたい。

■国内メーカーによる海外からの刺客も

 コンパクトSUV界にはもうひとつ、ポイントがある。

 というのは、世界的なSUVブームを受けて、国内メーカーが海外市場で設定されているモデルを国内仕様へ導入するかもしれない…という動きだ。

 ホンダ、三菱、ダイハツはブラジルや東南アジア向けにコンパクトSUVを用意しており、これらを日本向けに輸入してくる可能性がある。

サイズ的にはヴェゼルよりも小さいSUVのWR‒V。プラットフォームは現行フィットと同じで、インドでは1年間で5万台を販売

 まず、ホンダのWR-V。

 これは2016年のサンパウロショーで初公開されたSUVで、ブラジルのホンダR&Dが開発した。エンジンは1.2Lガソリンと1.5Lディーゼルの2本立てで、インド市場でも人気を集めている。

2018年1月からインドネシアで販売が開始されたテリオス(現地では3代目)。OEM車はトヨタラッシュ

 続いてダイハツがインドネシアで販売しているテリオス。

 日本では初代のみで2代目モデルはビーゴとして販売した。インドネシアで販売されるのは3代目となり、7人乗り3列シート車だ。

ダイナミックシールドデザインのエクスパンダー。サイズはアウトランダーよりひと回り小さく、1.5LのNAエンジンを搭載する。全長4475×全幅1750×全高1700mmという手頃なサイズで現地価格160万~200万円前後、車高が高くて3列シート7人乗りだというから、これ日本で出せば売れるのでは

 最後が三菱エクスパンダー。こちらも2017年にインドネシアで発表された7人乗り3列シート車。いずれも日本導入を期待したい。すでにそれぞれの導入国では成功しており、量産効果もあるだけに安く輸入できれば面白い存在になることは間違いない。

 以上、2019年も新車市場を大いに賑わしてくれそうなコンパクトSUV。このカテゴリーで新型車購入を狙っている皆さまは、ぜひほしいモデルだけでなくライバルたちの動向にも気を配ってみてほしい。クルマ選びがぐっと楽しくなるはずです。

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