■ダイハツから戦略車が年内登場
2019年のコンパクトSUVクラスは、さらにもう一台、伏兵といえるようなモデルが登場する。ダイハツの「ビーゴ」後継車だ。
2017年秋に開催された東京モーターショーに出品されたコンセプトカー「DN-TREC」がデザインベースとなっており、2016年に生産を終了した1.5LクラスのSUVビーゴ(トヨタでの販売名はラッシュ)の実質的後継車となる。
2019年内の発表発売予定で開発は進んでおり、早ければ夏頃には登場する見込み。搭載ユニットの情報はまだ入ってきていないが、価格は200万円近辺で戦略的に安く販売するのでは…という情報が入っている。
もちろん登場すればトヨタにもOEM提供される(「ビーゴ」、「ラッシュ」という車名が踏襲されるかどうかはまだ未確認)。楽しみに待ちたい。
■国内メーカーによる海外からの刺客も
コンパクトSUV界にはもうひとつ、ポイントがある。
というのは、世界的なSUVブームを受けて、国内メーカーが海外市場で設定されているモデルを国内仕様へ導入するかもしれない…という動きだ。
ホンダ、三菱、ダイハツはブラジルや東南アジア向けにコンパクトSUVを用意しており、これらを日本向けに輸入してくる可能性がある。
まず、ホンダのWR-V。
これは2016年のサンパウロショーで初公開されたSUVで、ブラジルのホンダR&Dが開発した。エンジンは1.2Lガソリンと1.5Lディーゼルの2本立てで、インド市場でも人気を集めている。
続いてダイハツがインドネシアで販売しているテリオス。
日本では初代のみで2代目モデルはビーゴとして販売した。インドネシアで販売されるのは3代目となり、7人乗り3列シート車だ。
最後が三菱エクスパンダー。こちらも2017年にインドネシアで発表された7人乗り3列シート車。いずれも日本導入を期待したい。すでにそれぞれの導入国では成功しており、量産効果もあるだけに安く輸入できれば面白い存在になることは間違いない。
以上、2019年も新車市場を大いに賑わしてくれそうなコンパクトSUV。このカテゴリーで新型車購入を狙っている皆さまは、ぜひほしいモデルだけでなくライバルたちの動向にも気を配ってみてほしい。クルマ選びがぐっと楽しくなるはずです。
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