登場から8年経過しているのにトヨタ[ルーミー]はなぜ人気??? アルファード似の最強オラオラ顔新型ソリオが間もなく登場で反撃開始!!!!!

■前モデルから17万~20万円のアップだがそれでも買い得感は高い

2024年12月9日の一部改良で、9インチディスプレイオーディオおよびバックカメラを全車標準装備
2024年12月9日の一部改良で、9インチディスプレイオーディオおよびバックカメラを全車標準装備

 価格にも注目したい。最も安価なX・2WDは左側スライドドアの電動機能、ディスプレイオーディオなどを標準装着して174万2400円に収まる。2024年12月の一部改良前に比べると17万~20万円ほど価格アップしたが9インチディスプレイオーディオおよびバックカメラを全車標準装備した。G・2WDになるとLEDヘッドランプ、右側スライドドアの電動機能、エアコンのオート機能なども加わり、価格は193万9300円だ。

 この価格は、N-BOXで最も安価な標準仕様の168万9600円、ヤリスで売れ筋になる1Lノーマルガソリンエンジンを搭載した1.0Gの179万9000円、あるいは排気量が1.5Lに増えるヤリス1.5Gの195万3000円に近い。背の高いコンパクトカーでありながら、背の低いコンパクトカー、あるいは軽自動車のスーパーハイトワゴンと同等の価格で販売され、買い得度を強めた。

 さらにいえば、2001年に前輪駆動になって発売されたミニバンのノア&ヴォクシーは、ベーシックなXの価格が189万円、買い得なノアX・GセレクションとヴォクシーX・Gエディションは199万円であった。

 つまり2001年に発売されたノア&ヴォクシーと現在のルーミーは、ほぼ同じ価格帯に位置する。そして今の日本の平均所得は、2001年頃と大差はない。ファミリーユーザーがクルマを買う時にイメージする価格も、約200万円でさほど違わない。それなのにクルマの価格は高まり、ノアで最も安価なXでも267万円に達する。

 今の新車は、衝突被害軽減ブレーキ、運転支援機能、サイド&カーテンエアバッグなどが標準装着されて安全性は飛躍的に高まった。価格が上昇するのも当然だが、現実の課題として、予算を超過したら購入できない。そこで2列シートではあるが、背の高いボディやスライドドアなどミニバン的な機能を備えたルーミーが注目を集めた。同じトヨタ車でコンパクトミニバンのシエンタも、ルーミーに比べて価格は高まるが、同様の理由で売れ行きは好調だ。

ルーミーは全長3705×全幅1670×全高1735mmという子育て世代にとってはちょうどいいサイズ
ルーミーは全長3705×全幅1670×全高1735mmという子育て世代にとってはちょうどいいサイズ

 このほかルーミーが好調な理由として、ライバル車が少ないことも挙げられる。全長を4m以下に抑えながら全高を1700mm以上に設定した空間効率の高いコンパクトカーは、ルーミーとその姉妹車を除くと、スズキソリオとOEM車の三菱デリカD:2だけだ。ソリオは軽自動車を売れ筋にするスズキ車だから、小型車の印象は薄く、トヨタブランドのルーミーが圧倒的な売れ行きになった。

 ただし商品力になると話は変わる。ルーミーは、スーパーハイトワゴンを中心に売れ行きを急増させた軽自動車にストップを掛けるべく、トヨタの意向も踏まえて約2年間の短期間で開発された。

 そのために2016年11月の発売時点で、走行安定性、乗り心地、動力性能、ターボエンジン車のノイズなどに不満を感じた。発売から8年以上を経過した今では、走りの不満はさらに高まり、後席の座り心地や安全装備にも古さが生じている。

■新型ソリオはどんなモデル?

2025年1月にマイナーチェンジ予定のソリオ。左が標準ボディのソリオ、右がソリオバンディット。両モデルともに押し出し感が強い顔で売れそうだ
2025年1月にマイナーチェンジ予定のソリオ。左が標準ボディのソリオ、右がソリオバンディット。両モデルともに押し出し感が強い顔で売れそうだ

 ここでルーミー/トールの最大のライバル車、スズキソリオの最新情報をディーラーから入手したのでお伝えしよう。2025年1月10日、東京オートサロンで、ソリオのマイナーチェンジモデルが先行披露される予定だ。

 ノーマルとバンディットという2本立ては変わらないものの、ノーマルモデルが横基調、バンディットが縦基調のかなり押し出しの強いデザインに変更。内装はほとんど変わらないものの、待望の電子パーキングブレーキにブレーキホールド機能。さらには側方の車両を検知するブラインドスポットモニターまで装備する。価格は20万円ほど価格アップされる模様。

特にソリオバンディットはアルファード並みのオラオラ顔
特にソリオバンディットはアルファード並みのオラオラ顔

 エンジンは4気筒から3気筒に変更されるものの、スイフトにすでに搭載されているエンジンで燃費には定評のあるものに。おそらくWLTCモードで20km/Lは優に超えると予想。

次ページは : ■次期ルーミー/トールはどうなるのか?

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