ジムニーの対抗車種としてテリオスキッドが復活
新型の軽自動車SUVは、オフロード色の強いスズキジムニー&ジムニーシエラの対抗モデルで、最低地上高を200mm以上に引き上げ、全高も1700mm以上と高めにとった角張ったジープ的な3ドアボディとなるようだ。
かつてダイハツは1998年10月から2012年6月まで軽SUV、テリオスキッドを生産・販売していたが、新型プラットフォームDNGAを使い、タント、ロッキーに続くDNGA第三弾としてテリオスキッドを登場させるという。
ちなみに登録車のテリオスは1997年4月に発売されたが、2005年11月に販売終了。
このテリオスの後継車として、2006年1月にラッシュ&ビーゴが発売されたが、2016年に3月に販売終了。このラッシュ&ビーゴの間接的な後継車がロッキー&ライズとなっている。
先代テリオスキッドの4WDシステムは、軽自動車唯一のセンターデフ付きのフルタイム4WD(オールタイム/マルチセレクト4WD)を採用していたが、新型テリオスキッドはウエイクなどに採用されている、ビスカスカップリング式のフルタイム4WDが装着されるという。
さらに、スズキハスラーの対抗モデルも検討しているという。最低地上高は180mm程度、全高は1650mm近辺とオフロードSUVよりも50mm低い。こちらのボディシェルは多少丸みを持たせた5ドアハッチバックのレイアウトを採用する。
パワーユニットは660ccのNA、ターボで、駆動方式は2WD、4WD、トランスミッションはCVTとの組み合わせとなる。プラットフォームは当然、DNGAを採用し、パワーユニット、足回り、駆動系、トランスミッションなどの基本コンポーネントは、全面刷新した現行タントがベースとなっている。
ラダーフレームではなくモノコックボディを採用するテリオスキッド
ジムニー&ジムニーシエラはアンダーボディの骨格をラダーフレーム構造としているのに対してハスラーはモノコック構造を採用している。
一方ダイハツはモノコックボディしか持っていないが、新型テリオスキッドを開発するにあたり、ラダーフレーム構造をコスト面からいっても採用するとは考えづらい。
まだエクステリアデザインは判明していないが、おそらくロッキー&ライズのような、モダンかつオフロード4WDらしい角ばったデザインになる可能性が高い。
いずれにしても、スズキの独走をダイハツが黙ってみているわけではない、という状況がはっきりした。
新型テリオスキッドのデビュー予想時期は2020年5月頃、新しい情報が入り次第、順次紹介していくので期待して待っていよう。
■証言1:首都圏ダイハツ店店長
「キャストは、スタイルだけを残し、アクティバとスポーツが今年いっぱいで生産中止するとメーカーからの報告を受けています。
早ければ来春にも発売する後継モデルに引き継ぐようですが、詳細はまだ分かりません。
現行キャストアクティバはSUVテイストの5ドアハッチバックのレイアウトやデザインを採用しているが、乗用車的ボディシェルで中途半端なコンセプトのためにあまり売れていません。
特にSUVテイストのキャストアクティバは、ハスラーのライバルとして期待していましたがさっぱり。うちにもジムニーのような軽SUVは、喉から手が出るほどほしいですね。
本社営業部はスズキのハスラーのようにもっと明確なSUVらしさのあるボディシェルやデザイン、装備で仕立てれば売れるとの判断があるようです。こちらも早く考えてほしいです。
ロッキーのようにテリオスキッドやテリオスのブランドが復活する可能性が高いと思います」。
■証言2:首都圏ダイハツ店営業担当者
「キャストアクティバは発売後4年以上が経過してあまり売れていないので、生産中止し後継モデルに引き継ぐと聞いています。
現行モデルはすでにオーダーストップになり、在庫一掃セールに入っているので、ほとんどのグレードが売りつくしている状況にあります。スズキさんのハスラーやジムニーが大ヒット作になり、納車が1年待ちという状況を聞いていますが、悔しくてたまりません。
早くジムニー、ハスラーの対抗車を出してほしいというお客様からの声も多いので、テリオスキッドは早く出してほしいですね」。
コメント
コメントの使い方