ホンダN-ONE消滅せず、次期型が2020年11月に発売確定!!

 ホンダの新型軽自動車「N-ONE」が、2020年の11月にもフルモデルチェンジすることが確定的になった。

 現行モデルの登場は2012年11月1日であったから、実に8年ぶりの世代交代となる。

 ホンダの軽自動車では、販売台数日本一のN-BOXが2019年累計で25万3500台を売り上げる圧倒的な人気をキープする一方、N-ONEの販売台数はその20分の1以下にとどまるなど「N-BOX一極集中」が加速。

 こうした流れのなかで、N-ONEは現行モデル限りで廃止されるとの説も根強かった。

 しかし、「東京オートサロン2020」では新型をベースとしたカスタムモデルが出展されるなど、冒頭のとおり、新型の発売が確実であることが判明!

 存続の危機から一転、新型発売へ舵を切った舞台裏を、最新情報とともに遠藤徹氏(流通ジャーナリスト)が解説する。

文:遠藤徹
CG/写真:ベストカー編集部/編集部、HONDA

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一時はモデル廃止説も! N-ONEなぜ新型にGOサイン?

2012年発売の現行型N-ONE。すでに登場から8年目を迎えており、販売は停滞気味だが、親しみやすく、レトロモダンなルックスが特徴的だ

 現行モデルのN-ONEはモデルが古いこともあって現在、売れ行きは不振状態にある。

 2019年の届出台数は1万5462台で月平均1289台にとどまっている。こうしたことは1か月に1台も売らない店舗がかなり存在することを意味している。

 発売当初は丸目2灯式でキュートないで立ちが好評で売れ行きはまずまずだったが、ここ数年はモデルの陳腐化で低迷し、一部にはモデル廃止の噂も流れたほどだった。

 それにもかかわらず、フルモデルチェンジして人気復活チャレンジしようと開発プロジェクトが動き出した背景について、販売低関係者は、

「現在、ホンダの量販が可能な軽乗用車はN-BOXとN-WGNの2車種しかなく、これでは戦力不足は否めない。

 5ドアハッチバックモデルが必要だが、ダイハツ ミライースとスズキ アルトの強豪が存在し、これらを凌駕するのは難しい。

 とりあえず勝負できるのは個性派モデルのN-ONEだから、このコンセプトでもう一度勝負してみようということになったようだ」(首都圏ホンダカーズ営業担当者)

とコメントする。

新型はキープコンセプトながら中身はN-BOXベースの大刷新

新型N-ONE(予想CG)。見た目こそキープコンセプトながら、中身は2017年登場のN-BOXをベースとし、大幅に刷新される

 次期型はどんな仕立てになるのか。

「現行N-ONE自体は不評だったわけではないので、デザイン的にはキープコンセプトで進化させる。

 ただ、中身はガラリと変える。

 プラットフォーム、エンジンなど基本コンポーネントは現行N-BOX、N-WGNと同様に新開発で刷新し、クオリティアップ、性能向上、低燃費化を図る他、最新の安全デバイスであるホンダセンシングを標準装備する」(ホンダ開発関係者)

という。

 したがってエクステリアデザインは、直線と曲面を融合させたシンプルなデザインで引き続き丸目2灯式のキュートなヘッドランプを採用する。グリルデザインはN-BOXの標準タイプ的な太めの横長メッキ板を走らせる。

 ボディサイズは全長3395mm、全幅1475mm、全高1610mmで現行モデルとほぼ同じ。ライバルの5ドアハッチバックよりも背が高く存在感を強調する。

 サイズ的にはハイトワゴンと5ドアHBの中間の全高を採用。ホイールベースの2520mmも同じ。プラットフォームは新開発だが、寸法はN-BOXやN-WGNと同じ。

 つまり、エンジンブロックを斜めにし、前方へ移動させることで広い室内空間を確保し、使い勝手よくする手法も同様である。

新型も多彩なバリエーション維持! 「クロス」追加の可能性も

2月発売の新型フィット「クロスター」。このほかフリードにも同モデルが追加されており、新型N-ONEにもクロスオーバー仕様が用意される可能性がある

 パワーユニットは、660ccの標準エンジンと同ターボ、駆動方式の2WD、4WD、トランスミッションのCVTはいずれも大幅な改良で走行性&実用燃費を向上させる。

 現行モデルは安全パッケージの「ホンダセンシング」を設定していないが、次期型ではN-BOX、N-WGN用のデバイスをさらに自動ブレーキや検知機能を中心に進化させて標準装備する見込み。

 現行モデルでは「スタンダード」、「ツアラー」、「ロ-ダウン」などでグレード、仕様などを分けているが、次期型も個性分けによるバリエーションアップを展開することで幅広いユーザーに応える手法を採用するはずである。

 SUVテイストの「クロス」の設定で幅広いユーザーニーズに対応させる可能性もある。

 これによってホンダの軽自動車3モデルの新世代化が図られることで本格的な増販攻勢を加速させることになる。

販売店の声「明確にN-ONEのフルモデルチェンジが提示されている」

東京オートサロン2020に出展された「N-ONE カフェレーサー・コンセプト」。新型をベースとし、フロントグリルや内装からも現行モデルとの違いがわかる

【証言1:首都圏ホンダカーズ営業担当者】

 今秋発売予定の新型N-ONEでは、安全パッケージである「ホンダセンシング」の進化バージョンが標準装備されるはずだから、これによって人気はかなり回復することを期待している。

 N-BOX、N-WGNともキープコンセプトでプラットフォーム、エンジン、足回り、駆動系などを刷新し、好調に売れているので、同じ手法で次期型N-ONEが世代交代しても売れるようになると予想している。

 N-BOXも同じ頃ビッグマイナーチェンジし、商品ラインアップを強化すると聞いている。

 4か月間生産中止していた新型N-WGNも、2020年1月から4か月ぶりに組み立てを再開しているので、今年後半からホンダの軽自動車は新ラインアップが出揃い、本格的な増販攻勢を展開することになる。

【証言2:首都圏ホンダカーズ営業担当者】

 2020年度(2020年4月~2021年3月)のホンダ4輪車における新商品展開は、メーカー通達では今秋にN-BOXとオデッセイのビッグマイナーチェンジ、同じ頃N-ONEのフルモデルチェンジ、2021年が年初にヴェゼルの世代交代の4車種となっている。

 つまり、明確にN-ONEのフルモデルチェンジが提示されている。

 ただ、開発関係者の話では「現行モデルとデザインはあまり変わらない」としている。N-BOXやN-WGNのようなわけにはいかないが、中身が大幅にクオリティアップを図り、ホンダセンシングも最新のデバイスを採用するはずだから期待している。

 登録車は、新型フィットが好調なスタートを切っているわけだが、軽自動車は3車種の新世代モデルが久し振りに出揃うので、両方の相乗効果で4輪車の販売が盛り上がることになると予想している。

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