新型トヨタ86は来年前半登場が有力! 次期モデルの狙いと販売最前線

エンジンは排気量アップの可能性が高い

 エンジンはプラットフォームに合わせてFA型を踏襲するが、排気量を現行型の2Lから2.4Lに拡大する可能性がある。

 ターボの装着も考えられるが(チューニングキットとしては86&BRZのターボも用意されている)、発熱の課題がある。大量に売られる市販車としては、排気量の拡大が現実的だ。

エンジンは現行と同じ水平対向4気筒DOHCとなるが、排気量は2Lから2.4Lにアップされる可能性が高い。それに伴い型式はFA20からFA24になる
エンジンは現行と同じ水平対向4気筒DOHCとなるが、排気量は2Lから2.4Lにアップされる可能性が高い。それに伴い型式はFA20からFA24になる

 今はSUVが世界的に流行しているから、トヨタとスバルの新たな業務提携にも「最高に気持ちのいいAWDモデルを共同開発」が挙げられた。生産規模も考えるとAWDモデルが焦点になりそうだが、86&BRZにも力が入るのは、クルマ好きにとって嬉しいところだ。

現行終了から新型登場までの空白期間

 それなのにメーカーは、販売店に情報を伝えていない。

2020年7月20日の注文受付終了だけを知らされたスバルの販売店からは、「BRZは現行型を最後に、車種が廃止される可能性もある」という声も聞かれた。

現行よりもボリューム感が増したリアデザイン。ボディサイズは大きく変わらないが、タイヤサイズがワンサイズアップされるだろう
現行よりもボリューム感が増したリアデザイン。ボディサイズは大きく変わらないが、タイヤサイズがワンサイズアップされるだろう

 生産終了から次期型の発売までに半年以上の時間が開くのなら、予定や見通しレベルでもいいから、新型発売に向けたスケジュールを示すべきだ。そうしないと販売店は不安になり、その動揺はユーザーに伝わる。

 86についても、BRZが終了を公表した以上、同様の扱いを受けるのは容易に想像できる。

 買い控えを気にする気持ちもわかるが、86やBRZは、そもそもそこまで売れていない。スケジュールを明確にした方が、良心的で顧客満足度も高まる。

 スポーツカーは縮小傾向の市場だから、ユーザー/販売会社/メーカーが互いに連携しながら盛り上げていきたい。情報も可能な限りオープンにすべきだ。

※現行モデルの価格はGR、GRスポーツを除く
※現行モデルの価格はGR、GRスポーツを除く

【画像ギャラリー】市販を切望されながらお蔵入りとなった幻の86と激レアの86カスタマイズカー

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