隠れた人気車「タンク」が廃止! トヨタは兄弟車のリストラをどこまで進めるのか?

ヴェルファイアを廃止しアルファードに1本化

現行アルファード
現行アルファード
2022年初頭に廃止される予定のヴェルファイア
2022年初頭に廃止される予定のヴェルファイア

 アルファード/ヴェルファイアは2022年初頭の世代交代が有力である。この時点でアルファードに1本化されるはずだ。

 2019年12月19日のマイナーチェンジでアルファードを押し出しのある個性的なフロントマスクを採用、対するヴェルファイアは比較的大人しいの顔立ちにしたことで売れ行きが逆転し、毎月の平均販売台数はアルファードが6500台、ヴェルファイアは4500台程度と2000台以上も差がついてしまった。

 これによって両者の勝負に完全に決着がつき、アルファードが残り、ヴェルファイアの消滅が濃厚になっている。

 次期型ではFFの2.5Lにもハイブリッドが設定され、同クラスでは圧倒的なトップシェア確保を目指すことになる状況が予想される。

プレミオ/アリオン、ポルテ/スペイドの行方

現行型プレミオ。2001年に「コロナプレミオ」のあとを受け、初代プレミオが誕生。現行型は2007年に登場した2代目モデルとなる。2016年のマイナーチェンジでエクステリアの重厚感が増した
現行型プレミオ。2001年に「コロナプレミオ」のあとを受け、初代プレミオが誕生。現行型は2007年に登場した2代目モデルとなる。2016年のマイナーチェンジでエクステリアの重厚感が増した
現行型アリオン。全長4590×全幅1695×全高1475mmと5ナンバーサイズを守る。発売から9年目となる2016年のマイナーチェンジで、より高級感のあるデザインに変更された
現行型アリオン。全長4590×全幅1695×全高1475mmと5ナンバーサイズを守る。発売から9年目となる2016年のマイナーチェンジで、より高級感のあるデザインに変更された

 プレミオ/アリオンは2021年中に両モデルとも廃止するのが有力となっている。ただ格安の5ナンバーセダンは法人向けや一般ファミリー向けにニーズがあるとの見方もある。

 2019年9月17日にフルモデルチェンジしたカローラが3ナンバーボディ化したことで、5ナンバーのアクシオやフィールダーが法人向けに継続販売となっている。

 であるならばプレミオ/アリオンとアクシオを統合し、新型の5ナンバーセダンを法人向けに投入するという手を使うかもしれない。

 プレミオ/アリオンは2020年7月で2Lモデルが廃止となり、1.5L&1.8Lのラインナップとなった。

 ポルテ/スペイドはルーミー/タンクの発売によって、急激に存在価値がなくなっている。それでも細々と販売を継続させている。

 そんななか2020年7月2日に一部改良した。今後1年程度の様子を見ながら、両モデルとも生産を終了するものと思われる。

トヨタポルテ
トヨタポルテ
トヨタスペイド
トヨタスペイド

証言1:首都圏トヨペット店営業担当者

 「アルファードとヴェルファイアでは次のフルモデルチェンジでアルファードに1本化されると聞いている。

 2020年5月から両モデルを扱っているが、アルファードばかりが売れ、ヴェルファイアはまったく売れなくなっている。

 5年後の下取り額で20万円もアルファードが高いのだから、アルファードが残るのは当然だと思う。

 プレミオ/アリオンではどちらも廃止になるのではないかと予想している。セダンはまったく売れない状況が続いているからだ」。

証言2:首都圏ネッツ店営業担当者

 「ヴォクシーとノアではヴォクシーのほうがずっと売れ行きがよい。4月下旬の一部改良によるグレード再編ではノアに1本化されると思われたが、ヴォクシーの方が好調に売れているので、方針が変更になったようだ。

 次期型ではエアロバージョンがヴォクシー、5ナンバーの標準タイプがノアにコンセプト分けをすると予想している」。

【画像ギャラリー】ルーミー/タンク/トール/ジャスティの違いを写真でチェック!

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