ホンダの新車戦略をスッパ抜く!! 国内はもう小型車だけでいいのか!? 反転攻勢の可能性を探る

 2020年10月2日、自動車業界に激震が走った。ホンダが2021年シーズンをもってパワーユニットサプライヤーとしてのF1への参戦を終了する、と発表したからだ。

 ホンダは今後どうなっていくのかと、不安に感じているクルマ好きの方が多いのではないだろうか?

 そこでホンダはこの先、どんな新車を出して、どのようなメーカーになっていくのか、斬り込んでいきたいと思う。

 今、ベストカーが掴んでいるのは、スーパーEVとなる次期NSX、EVも用意される次期CR-V、ハイブリッド化される次期シビックタイプR、GMとの共同開発によりEVの大型サルーンとなる次期アコードといったスクープ情報だ。

 それでは、ホンダがさほど遠くない将来に、どんな新車を出していくのか、今わかっている情報すべてお伝えしていこう。


文/ベストカー編集部
写真/ホンダ ベストカーweb編集部
CGイラスト/ベストカー編集部
初出/ベストカー2020年11月26日号

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2025年に向けてEV、ハイブリッドを大量に出していく!

ホンダは2021年をもってF1の参戦終了を発表した。EVメーカーへと突き進んでいくのか?

 ホンダは来シーズンいっぱいでのF1からの撤退を明らかにした。その背景にあるのが、今後さらに厳しくなる環境、エネルギー問題に対応するためのパワーユニット開発へのリソースの集中にほかならない。

 実際、八郷隆弘社長は「大きく舵を切り、新たなパワーユニットとエネルギーの研究開発に経営資源を集中する」と、F1撤退を伝える会見の場で語っている。

 ホンダが掲げる『Honda e:TECHNOLOGY』では、2030年に向けて「電気」を「原動力」に「活気づける」を合言葉に、電動化を主軸にした商品開発を目指している。

 ここでいう「電動化」とは、ピュアEVだけではなく、内燃機関(ICE)とモーターを組み合わせたハイブリッド、さらにモーターの比率を高めたPHEVなども包括する。

 その大きな流れとして挙げられるのが2020年4月に発表されたGMとのEVプラットフォームを共用したEVモデルの新開発だ。2024年モデルイヤーとして、2モデルを米国、カナダに投入することを明らかにしている。

 いっぽう、中期的目標として、2019年3月、ジュネーブショーで「2025年までに欧州で販売するすべての4輪商品を電動車両にする」と発表し、欧州での主力パワーユニットをe:HEV(2モーターハイブリッド)にするとした。

2022年冬のフルモデルチェンジが計画されている次期シビックタイプRは、フロントタイヤを2Lターボのガソリンエンジンで駆動し、リアタイヤをモーターで駆動するハイブリッド4WDを採用する計画で開発が進行しているという(予想CGイラストはベストカーが製作したもの)
2020年10月9日に発売されたマイナーチェンジモデルのシビックタイプR。写真の国内200台限定販売のシビックタイプRリミテッドエディションは2020年11月30日に発売

 その象徴的存在となるのが、2022年冬に登場が計画される次期型シビックタイプRとなる。

 ベストカーが掴んでいる情報では、新型シビックタイプRは、後輪をモーターで駆動するハイブリッドモデルとして開発が進められているという。

 中国市場に向けた動きはさらにダイナミックだ。2018年に「2025年までに中国市場に20車以上の電動化モデルを投入する」と発表しており、実際、2018年11月には広汽ホンダからコンパクトSUV「理念VE-1」を発表し、2019年上海ショーで東風ホンダがミッドSUV「X-NVコンセプト」を発表。

2018年11月に発表された中国向けEVの理念VE-1
こちらは2019年4月の上海モーターショーで発表されたX-NVコンセプト。ホンダは2025年までに中国市場に向けて20機種の電動化モデルを投入する計画だ
2020年9月26日から開催された北京モーターショーで披露されたクーペSUVスタイルのピュアEV、Honda SUV eコンセプト

 さらに2020年の北京ショーで大型SUV「Honda SUV eコンセプト」を発表。立て続けにピュアEVのSUVラインナップを充実させている。

 欧州そして国内にも投入されたホンダeは、航続距離至上主義に一石を投じ、新たなEVの在り方を提案する、いかにもホンダらしいEVだ。

 35kWhという軽量コンパクトな小容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、シティコミューターと割り切った。RRとすることで小回り性能が高く、軽快で気持ちのいい走りが味わえる。

国内での販売が開始されたばかりのホンダeだが、早くもタイプRの計画が進行しているという。アコードにも搭載するモーターの出力には余裕があり、制御ソフトのチューニングでよりスポーティにセッティングするという(予想CGイラストはベストカーが製作したもの)
ホンダeは2020年8月27日に発表され、第1期オーダー受付を開始、9月7日には第一期の販売終了。そして2020年11月5日から第二期オーダー受付開始、受付台数は数百台とし、納車時期の目安は2021年1月以降となっている

GMとの共同開発によって次期型アコード、CR-Vが誕生

 そのいっぽうで、GMとの共同開発による北米投入EVはミッドサイズ以上のサルーンや、さらにはSUVを目指すことになろう。

 使われ方からいって、60kWh以上のバッテリーを搭載し、400〜500km以上の航続距離も求められる。

 これが次期型アコード、CR-Vのポジションを担う中核モデルに成長していくことになる。

 モーターで駆動するクルマでも、すでにホンダはe:HEVモデルやFCEVなどでモーター駆動のノウハウを蓄積しており、次なるステージとして、モーター動力のドライバビリティチューニングに向かっている。

2024年にモデルチェンジが計画される次期型CR-VはスーパーEVのコンセプトモデルをベースにしたEVモデルへと進化する計画が進行する。GMとの共同開発EVプラットフォームを活用(予想CGイラストはベストカーが製作したもの)
2020年9月26日から開幕された北京モーターショーにて世界初公開されたCR-V PHEV
GMとのプラットフォームおよびパワートレーン共同プロジェクトで送り出される2モデルのもう1台はアコードクラスの4ドアサルーンとなる計画。ハイパワースポーツサルーンEVだ(予想CGイラストはベストカーが製作したもの)
2020年2月に発売した現行アコード
現行型アコードは2Lガソリンエンジンで発電し、フロントタイヤをモーターで駆動、100km/h以上の高速巡行時にはエンジンで駆動するe:HEVを採用。モーター駆動の知見は豊富にあり、制御技術の高さがEVに生かされる

2025年以降に登場する次期NSXはポルシェタイカンを超えるスーパーEV!

2017年2月に登場した現行NSX
2025年以降の中期的計画のなかから浮上してきたのが、次期型NSXともいえるピュアEVのスーパースポーツ。ポルシェタイカンをも凌駕する本格的なEVスポーツモデルとして計画され、ホンダが目指す電動化の象徴的なモデルとなる(予想CGイラストはベストカーが製作したもの)

 さらにホンダ開発現場に近い関係者は、「GMとのプラットフォーム共同プロジェクトの2モデル以外のEV開発研究が進んでいる」と、興味深い証言をした。

 それが次期NSXともいえるスーパースポーツEVだというのだ。テスラやポルシェタイカンをも凌駕するハイパフォーマンスEVを目指し、ホンダ電動化の象徴的存在として、近未来のホンダの進むべき方向性を明確にするモデルとなる、という。

 一気に純内燃機関搭載モデルが消滅することはないだろうが、今後の継続的な自動車社会の生き残りを考えれば「電動化」へのシフトは避けられない命題。

 高効率ガソリンエンジンをベースにしたハイブリッドモデル、PHEVを中軸にしながら、象徴的なピュアEVモデルを投入していくのが、今後5〜10年のホンダ近未来予想図の真相だ。

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