新型アクアはヤリスと同様の新HVに
パワーユニットは、従来の1.5リッター直4ハイブリッドから、ヤリスと同じ新開発の1.5L直3ハイブリッドに切り替え、ハイブリッド用バッテリーもニッケル水素から高効率&コンパクトのリチウムイオンバッテリーとの組み合わせとする。
現行モデルではFFのみの設定であるが、次期型では4WD車を設定し、東北、北海道、山間部でのニーズにも応えられるラインアップとする。サイズアップするが、軽量化とリチウムイオンバッテリーの採用によって、燃費はWLTCモードで従来モデルよりも2~3km/L向上させる。
安心・安全パッケージの「トヨタセーフティセセンス」は、ヤリスハイブリッドと同じか、若干進化した新デバイスを採用する。ディスプレイオーディオも標準装備する。
車両本体価格は、現行モデルだとヤリス1.5Lハイブリッドが199万8000~249万3000円(GRZハイパフォーマンス車を除く)に対して、現行アクア(GRスポーツを除く)は181万8300~219万8900円で、2WDだけに絞っても10万円前後安い設定となっている。
次期型は上級シフト、クオリティアップ、新開発パワーユニットの搭載、4WD車の設定、安全対策強化などのコストアップ要因があるから、30万円程度値上がりし220万~260万円程度の価格設定になるものと思われる。
ヤリスと競合? 現行アクアの売れ行き&現場の声は?
現行モデルは1月中旬現在でまだ全グレード、ボディカラー、オプション&付属品が通常通り生産・供給できる状況にあるわけだが、実際の売れ筋は特別仕様車の「Sスタイル ブラック」がほとんどを占めている状況にある。
こちらはSグレードに、インテリジェントクリアランスソナー、トヨタセーフティセンス、パノラミックビューモニター、スマートエントリー&スタートシステムを特別装備し、車両本体価格は206万8000円とベースグレードである「S」(192万2500円)より14万5500円高でプラス装備分の総額に比べると15万円程度の買い得となっている。
この特別仕様車にメーカーオプションのホワイトパールクリスタルシャイン、ディーラーオプションのガラスコート、フロアマット、ドライブレコーダー前後、ETC2.0サイドバイザー、TCナビ9インチモデルなど47万円強をつけて弾いてもらうと法定、法定外費用を含めて275万円弱と出た。
値引き額の第1回交渉では20万円と提示された。納期は約1ヶ月となっている。現行モデルは7月いっぱいでオーダーストップになり、最終の受注受付に入る見込みである。
次期型は、2021年8月の夏休み明けにも、商品内容を傘下扱い店にオンラインで流し、価格を決め手事前の予約受付をスタートさせる見込みである。
【証言:1 首都圏トヨタ店営業担当者】
次期型アクアを今秋に発売するという情報は当社の上層部に届いているようだが、商品内容はまだ明らかになっていない。
新型ヤリス1.5Lハイブリッドが発売になって以来、こちらへの代替えが増え、アクアは極端な売れ行き不振となっている。
次期型はヤリスハイブリッドとのダブりを防ぐために、ボディサイズを大型化し、上級シフトするのは間違いないだろう。不評となっている後席の狭さも改善されると見ている。
【証言:2 首都圏ネッツ店営業担当者】
現行アクアは、ヤリスハイブリッドがあれば必要がない状況になっている。ヤリスハイブリッドよりも車両本体価格が10万円以上安く、値引きは15万円以上大幅なので、実質15万円以上買い得だから、足替わりとして愛用するならトヨタ車では最も買い得のハイブリッドモデルであり、このことを理由に売り込みを強化しているところだ。
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