ダイハツの軽キャブオーバーワゴン、アトレーが約17年ぶりにフルモデルチェンジ、軽商用キャブオーバーバンのハイゼットカーゴも17年ぶりに新型が登場! 合わせてハイゼットトラックもマイナーチェンジを受けることになった。正式発表・発売は2021年12月20日となる。
11月下旬、ふと新聞朝刊に入っていたダイハツの新聞折り込みチラシを見ると、e-スマートハイブリッドを搭載したダイハツロッキーの下に「予告、“あのクルマ”が17年ぶりにいよいよ! 年内登場か!? Coming Soon……」という衝撃的な見出しが書いてあった。
いったいこれは何のクルマなんだろう? 行かねばなるまいと思い立ち、地元のダイハツディーラーへ行ってきた。
そこでつかんだ情報がアトレー、ハイゼットのフルモデルチェンジ、ハイゼットトラックのマイナーチェンジだったわけだ。
さっそく、ディーラーでつかんだ、いまわかっている情報すべて紹介していこう。
文/ベストカーweb
写真/ベストカーweb、ダイハツ
■17年間モデルチェンジしなかった長寿車、アトレーがついに新型へ
さっそく、地元のダイハツディーラーに行き、営業マンに聞いてみると、すでに11月中旬から、簡易カタログが配布されており、現在ではパンフレットが一般ユーザーに配られているとのこと。このパンフレットや簡易カタログ、営業マンの話から、アトレー、ハイゼットカーゴ、ハイゼットトラックのモデルチェンジ情報を解説していきたい。
まずは乗用ワゴンの新型アトレーから。現行の5代目アトレーのデビューは2005年5月のことだから、実に16年7ヵ月ぶりのフルモデルチェンジということになる。今回、ベースとなった軽商用バン、ハイゼットカーゴと同時に新型がデビューすることになった。
新型アトレーは、ハイゼットカーゴとともに、新世代プラットフォームのDNGAを採用。エクステリアデザインはキープコンセプトながら、ヘッドライトやグリルデザインを変更、3本の大口径アウトレットやメッキ加飾のフォグランプベゼルなどを変更し、イメージを一新している。
車体をより荷物を積載できるようスクエアな形状にし、これまで立体だったダイハツロゴマークをシール化して、凹凸の少ないバックドア形状とすることにより、荷室スペースと室内空間の圧迫感を抑えたという。
驚いたのは乗用車の5ナンバーから、ハイゼットカーゴと同じ貨物用の4ナンバーにして、車名もアトレーワゴンからアトレーと変更したこと。乗用ワゴンをなくし、商用キャブオーバーバンのカーゴをより乗用車的にしたのがアトレーといえそうだ。
両側スライドドアには、タントと同様の両側パワースライドドア、ワンタッチオープン機能、ウエルカムオープン機能、タッチアンドゴーロック機能を設定。
装備面では、軽キャブオーバー車ではまだ当たり前の装備とはなっていない、キーフリーシステム&プッシュエンジンスタートシステムをアトレー全車に標準装備したことは大きな進化といえるだろう。
さらに6.8インチと9インチの2種類から選べ、バックカメラが同時に付く初採用となるディスプレイオーディオや荷物の満載時に後ろの視界が見えにくくなることを防ぐ電子式のスマートインナーミラーが設定されているのも嬉しい(メーカーオプション)。
安全装備については、現行のスマートアシストIIIから、ステレオカメラを使用した最新のスマートアシストを新採用。衝突回避支援ブレーキ機能をはじめ、衝突警報機能、車線逸脱警報、前後誤発進抑制、オートライト、ハイビームアシスト、全車速追従機能付きACC(アトレーのみ)など14種類の予防安全機能を搭載した。
後席はダイブダウンする水平格納式となっており、フラットで広々とした空間で車中泊にも適しているという。ダイハツによれば、4名乗車の荷室幅は1410mmと軽キャブオーバーバンとしてはNO.1、荷室長は1820mm(アトレーデッキバンを除く)。
バックドアは側面上部の傾きを立たせてスクエア化したことにより、荷物を搭載しやすくし、バックドアの開口幅を1310mm、荷室高を1215mmとしている。またラゲッジボードを差し込めるデッキサイドトリムを採用したことにより、荷室空間を効率的に使えるようになった。
搭載されるエンジンは基本的にはキャリオーバーで、マイルドハイブリッドやシリーズハイブリッドの搭載はないようだ。
4WDも用意されるが、これまでのパートタイム4WDから電子制御式4WDに変更され、常時2WD/常時4WD/スタンバイ4WDという3つのモードに切り替え可能。
トランスミッションは全車4速ATから、新たにFR用CVTに変更することにより、燃費性能の向上とシームレスな走りを実現(WLTCモード燃費は未公表)。
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