■軽商用バン、ハイゼットカーゴも17年ぶりに新型登場
続いて新型ハイゼットカーゴ。現行ハイゼットカーゴのデビューは2004年12月20日だから、17年ぶりのフルモデルチェンジとなる。
アトレーと同様、ダイハツの新型プラットフォームDNGAを採用し、室内空間と荷室空間を増やすためにスクエアな形状に変更。角型ヘッドライトとグリル、新型バンパーのデザイン変更によりタフなイメージとしている。
エンジンはキャリオーバーだが、トランスミッションは4ATに代え、FR車専用に新開発されたCVTを新設定することで、軽快な走りと高い環境性能を両立。
また電子制御式4WDを採用し、CVT用スーパーデフロックを搭載することで悪路走破性も向上。ちなみにターボのMTは存続しているようだ。
装備面ではキーフリーシステム&プッシュエンジンスタート、電動格納式ミラー、スマートインナーミラー、アトレーと同様の機能を持つ両側スライドドアが新設定(グレードによりメーカーオプションまたは標準装備)。
安全装備についても全車速追従機能付きACCは付かないものの、自転車と夜間の歩行者検知に対応し、13種類の予防安全機能を持つスマートアシストをグレード別に設定。
ちなみにハイゼットカーゴは荷室の長さ(2名乗車時:1915mm、4名乗車時:1005mm)、荷室幅(2名乗車時:1270mm、4名乗車時:1410mm)、荷室高(1250mm)が軽キャブオーバーバンのなかでNO.1となっている。
■2014年9月登場のハイゼットトラックはビッグマイナーチェンジ!
2014年9月に登場した現行ハイゼットトラックはアトレー、ハイゼットカーゴとは違いマイナーチェンジとなる。
エクステリアデザインはフロント回りのデザインを小変更。メカニズム面では、アトレー、ハイゼットカーゴと同様にFR用CVTや電子制御式4WDを採用した。
ハイゼットカーゴ同様、キーフリーシステムやプッシュエンジンスタート、電動格納式ミラーなど軽トラ初の装備やクラス初のスマートインナーミラー装着など、装備が豪華になったのが、マイナーチェンジの大きなポイント。
安全装備もハイゼットカーゴと同様、夜間の自転車や歩行者との衝突回避をサポートする13種類の最新スマートアシストを装備。
現行モデル同様、ハイゼットトラックにはベース車、ハイルーフ仕様のほか、ラージキャブ仕様のハイゼットトラックジャンボもラインナップ。また新型ハイゼットジャンボに新しくエントリーグレードを設定された。
新型アトレー、新型ハイゼット、マイナーチェンジ版ハイゼットトラックの価格はぞれぞれ5万~10万円程度のアップが予想される。場所によってはすでに見積りできるディーラーもあるようなので、気になる方は足を運んでみるといいだろう。
訪れたダイハツディーラーの営業マンは「やはりユーザーからの声が大きかった、フルフラットになる後席、出っ張りや凹凸の少ない内張りや荷室、荷室ナットの増加など、荷室の使い勝手が大幅に向上したことが大きいです。
乗用車では当たり前の装備といえるキーレスエントリー&プッシュエンジンスタートシステム、最新のスマアシも装備され、やっと乗用車レベルになりました。また、走りについても発進加速もよくなりましたし、燃費も向上、四駆性能の強化といった、走りの面でも大きく進化しています」とのこと。
新型アトレー、新型ハイゼット、マイナーチェンジ版ハイゼットトラックは、スバルサンバーバン、トヨタピクシスバン、ピクシストラックとしてOEM供給される。
気になるのはスズキのライバル車、エブリィ(乗用ワゴン、商用バン)、キャリイ(トラック)、スーパーキャリイ(ラージキャブ仕様)の動向。
現行3モデルの登場時期を見ると、エブリイが2015年2月登場(登場から約6年)、キャリイが2013年8月(登場から約8年)、スーパーキャリイが2018年5月(登場から約3年)だから、フルモデルチェンジは当分先ではないだろうか。
とはいえ、ダイハツがCVTの採用や安全装備の進化、豪華装備と、ここまで進化させてきたのでスズキはどう出てくるか? おそらくマイナーチェンジで対抗してくるだろう。
【画像ギャラリー】17年ぶりに登場した新型アトレー、新型ハイゼットカーゴ、マイチェン版ハイゼットトラックの凄い進化をこの目で見よ!(19枚)画像ギャラリー
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