■クラウンは海外では無名の存在。だからこそ……
クラウンには1967年登場の3代目から1983年に販売を終了した6代目まで2ドアハードトップがあったが、当時と今では状況がまったく異なる。
当時は、高級車に2ドアハードトップ(クーペ)を用意するのは常套手段で、ライバルのセドリック/グロリアにも当然のごとく設定されていた。
しかし、今はハッチバックでもSUVでもリアドアがないクルマは売れない時代。
そんな状況でなぜ2ドアクーペを計画しているかというと、日本ではなく海外市場を見ているから。海外ではまだ「高級クーペ」が憧れの対象になっている国や地域が少なくないのだ。
それはベンツ、BMW、アウディなどのプレミアムブランドがC、D、Eセグメントに必ずクーペをラインナップしていることからもわかる。海外では、クーペはブランドイメージを上げるために必要なアイテムなのである。
日本では誰もが知っているクラウンだが、海外では無名の存在(中国では有名)だ。
そんななかでクラウンとはどういうクルマかを伝えるために、2ドアクーペ(とコンバーチブル)を用意するのは、実は「王道」とも言えるやり方なのだ。
今年の秋から2024年にかけてクロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートを順次登場させ、2ドアクーペはそのあと、2025年の登場が予想される。
もちろん、クラウンシリーズの売れゆきが予想以上に振るわない場合はお蔵入りになる可能性もあり、つまりは「新型クラウンの勢いしだい」(情報提供者)という計画にも見えるのだが、トヨタが過去を捨て、生まれ変わったクラウンにスタイリッシュな2ドアクーペボディを用意することの必要性を感じているのは確か。
そのうえにコンバーチブルもあれば、各国の若手富裕層の興味を引くクルマになれることだろう。ぜひ、実現を望みたい。
【画像ギャラリー】これは迷う人も出てきそう!!? 4つのクラウン、クーペタイプの予想CGをギャラリーでチェック!!!(13枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方