■新型スイフトスポーツはどうなる?
200万円ちょっとで買えるホットハッチとして人気のスイフトスポーツも、新型にフルモデルチェンジし、2023年秋頃にデビューする予定。
新型スイフトスポーツ最大のポイントは、純ガソリン車が廃止され、1.4L、直4ガソリンターボ+48Vマイルドハイブリッドになることだ。
実は、欧州仕様の現行スイフトスポーツには2020年5月に1.4L、直4ガソリンターボ+48Vマイルドハイブリッド仕様がラインナップされている。このK14D(日本仕様はK14C型)の改良版が搭載される予定。
このエンジンには、リチウムイオン電池とISG(インテグレート・スターター・ジェネレーター)、48V-12Vコンバーターで構成される48Vハイブリッドシステムが組み合わされている。圧縮比の向上や電動吸気VVT(=可変バルブタイミング機構)、EGR(排気ガス再循環機構)を採用することで、熱効率を高めているという。
K14C型マイルドハイブリッド仕様のスペックは、最高出力129ps/5500rpm、最大トルク235Nm/2000~3000rpmを発揮。追加されるISG(※モーター)の最高出力13ps(10kW)を発生し、モーターアシストを行う。
ちなみに、日本仕様の純ガソリン車のK14C型は最高出力140ps/5500rpm、最大トルク230Nm/2500~3500rpmと、エンジン性能同士の比較では、マイルドハイブリッド仕様のほうがわずかながら優っている。
スイフトスポーツのマイルドハイブリッド化の目的は、もちろん、環境対策だ。CO2削減のために、マイルドハイブリッドやアイドリングストップの追加だけでなく、エンジンの改良やチューニングの変更も実施している。
従来型に対して、燃費消費率が16%、CO2排出量が15%削減されたという(※NDECでの値)。また、最大トルク発生回転数も、2000rpmからに引き下げることで、より低回転域から力強い加速が得られるようにしているという。
環境対応のためとはいえ、現行のスイフトスポーツが、純ガソリン車最後ということになるということだ。実に寂しい。
純ガソリン車でなくなり、48Vのマイルドハイブリッド仕様になると、MTがなくなるのでは? という心配をされている方も多いだろう。安心してほしい、新型スイフトスポーツにもMTは用意されそうだ。
というのは現行スイフトの欧州仕様に6MTが用意されているからだ。逆にATが用意されていないのが気になるところだが、日本仕様には現行同様、6ATも設定されるだろう。
ただ、マイルドハイブリッド化による重量増もあり、乾燥重量は1025kgと公表されている。従来型の970kgと比較すると55kgもの重量差があるのは気になるところだ。
新型スイフトスポーツの発売は2023年秋頃の予定。まだ1年ある、最後の純ガソリン車+6MT車が欲しい人は、納期の長期化を考えると、現行モデルの購入を急いだほうがいいだろう。
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