以前のスクープで、パジェロミニが復活すると報じた。読者の反響は予想以上に大きく、期待の大きいクルマであることがよくわかったのだが、申し訳ない! その後の調査で、その計画はなくなったことが判明してしまったのだ。
だがそれと入れ替わるように新たなモデルのスクープ情報が入ってきた! 「パジェロミニ」はなくなったが、「デリカミニ」があったのだ! パジェロミニ開発断念の詳報と新たなモデルについてお届け!
※本稿は2022年8月のものです
文・予想CG/ベストカー編集部、写真/MITSUBISHI、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2022年9月10日号
■パジェロミニ復活計画は頓挫… 一体なぜ???
情報筋によると、パジェロミニ開発断念の理由はやはりコストの問題だという。
本格的な軽SUVはコアなファンこそ確実にいるものの、そこに行き渡ったあとも継続的に売れ続けるのは難しい。
それは過去のパジェロミニの販売動向が示しているとおりだ。同じ理由で、軽自動車の開発、生産で提携している日産が難色を示したという説もある。
一時の不振から脱却し、急激な回復ぶりを見せて好調な決算が続いている三菱だが、趣味性の高い軽自動車を投入するには時期尚早という判断だろうか。
ただし、一度は開発にGOサインを出した案件なのだから、今後の状況しだいでは再開もありうる。三菱のさらなる業績回復に期待したいところだ。
さて、パジェロミニ開発断念の報に肩を落とすベストカーに、意外な情報が飛び込んできた。パジェロミニはなくなったが、デリカミニがあったのだ!
パジェロもデリカも三菱のビッグネーム。その名前を使って新型車を出す手法に賛同するファンは多いだろう。
■知らぬ間に開発が進んでいて、デビューは来年春との情報 本格4WDシステムを搭載か?
デリカミニはその名のとおり軽自動車で、当然、デリカD:5のイメージを色濃く表現したクルマとなる。
具体的にはボックス型、リアスライドドアのハイトワゴンで、軽自動車の規定上3列シートにはできないが、外観はミニバンのイメージとなる。もちろん、デリカを名乗る限りSUVのテイストは必須で、それもクロスオーバーではなく本格的なSUVとなる。
パジェロミニに気を取られていたベストカーにとって、デリカミニは寝耳に水といったもの。
さらに驚かされるのは開発がもうかなり進んでいて、来年春(3~4月)には登場するスケジュールになっていることだ。悔しいが、まったく気づいていなかった!
気になるのはeKクロス、eKクロススペースとの差別化だが、デザインは前述したとおり「もっとSUVテイスト」とすることで解決できる。
来年春という登場時期から推察するに、パワーユニットはeKシリーズのものを踏襲することになりそうだが、4WDシステムはeKシリーズのビスカスカップリングを使ったオンデマンド方式よりもっと本格的なものとなる可能性もある。
「デリカ」を名乗るなら、見た目だけでなく、実際に悪路に強い走行性能も期待されるからだ。
最低地上高はeKクロス(155mm)よりも大幅に上げられ、190mm前後の数値となるだろう。
もうひとつの注目はガソリンエンジン+マイルドハイブリッドだけでなくBEVがあるかどうかだが、この点に関しての詳細な情報は入っておらず、想定されるのは「遅れて追加される」というもの。
まずは売れゆき好調のeKクロスEVの納車を進めてからということになりそうだ。もちろん「マイパイロット」をはじめとする先進運転支援システムも装備される。
円安効果もあって、財務状況が一気に好転している三菱だが、それ以上に新型アウトランダーPHEVをはじめとする商品力の向上が明るい材料。
来年はじめには次期RVRも登場予定で、このデリカミニでさらに勢いを増しそうだ。
なんと言っても、そのネーミングからもファンの喜ぶツボを理解していることが伝わってくるのが嬉しい。
三菱に明らかな変化が見られる。パジェロミニの開発は頓挫したが、デリカミニがある。どんなクルマで登場するのか、来年春が楽しみだ!
●三菱 デリカミニ予想スペック
・全長×全幅×全高:3395×1475×1890mm
・ホイールベース:2520mm
・車両重量:1020kg
・最低地上高:190mm
・エンジン:直3、659ccターボ(マイルドハイブリッド)
・最高出力/最大トルク:64ps/10.2kgm
・モーター最高出力/最大トルク:2.7ps/4.1kgm
・駆動方式:4WD
・トランスミッション:CVT
・登場時期:2023年3~4月
・予想価格:200万~220万円
※NAエンジンもあり
コメント
コメントの使い方デリカミニの情報が公開されました。ベースはルークスでしたね。9月に報じていた御社は流石です。