500万円近くもする高級ミニバン、トヨタ「アルファード」が爆売れ中だ。2022年1~7月は37,884台、月間平均5,412台と、驚異的な売れ行きを誇っている。
巨大なボディを持ち、定員まで乗せても力強い加速で、乗り味も静かで快適。リセールも抜群によいことから人気となるのもよく分かるが、人気車であるだけに街中で見かけることも多く、「(アルファードを)いいとは思うけど、ちょっと人と被りすぎるのはな…」と思っている方もいるのではないだろうか。
そこで注目したいのが「輸入車」だ。国産車では、アルファードほどの存在感がでるクルマは少ないが、輸入車なら、輸入車ならではのオーラで、存在感を演出できる。500万円以下で、アルファードのような存在感があり、かつセンスのある渋めのクルマを3つご紹介しよう。
文:吉川賢一
写真:STELLANTIS、JEEP
シトロエン「C5 X」(グレード「SHINE」 税込484万円~)
1台目は、8月29日に日本デビューしたばかり(欧州では2021年4月発表)の、シトロエンの新しいフラッグシップモデル「C5 X」だ。最も安いガソリンエンジンの「SHINE(受注生産)」は税込484万円と、500万円を下回る価格で購入が可能。ちなみに装備充実したガソリンモデルの「SHINE PACK」は税込530万円、PHEVの「PLUG-IN HYBRID」が税込636万円だ。
高級車ブランドの「DS」と分かれて以来、シトロエンとしては久しぶりの大型モデルである、C5 X。全長は4.8mを超え、ステーションワゴンとSUVを掛け合わせたような、伸びやかでスタイリッシュなデザインは、クラウンクロスオーバーにも通じるものがある。
ガソリンモデルは、最高出力133kW(180ps)、最大トルク250Nmの1.6L 直4ターボのPureTechエンジンに、EAT8(8速AT)を組み合わせる。ベースグレードでも、上級スペックと同じ19インチサイズの大径タイヤ(205/55R19)を装着し、「魔法の絨毯」と呼び声高い乗り心地を生み出す「プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)」が全車標準装備となるのは、かなりうれしい。さらなる極上の乗り心地を求める方には、PHEVのアクティブサス付車が用意されている。
シトロエンの世界観を存分に感じられる、最新のフラグシップを選ぶというのは、なかなか渋い選択だと思う。
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