■BEVも視野に入れながら開発
デザインは、既存のレクサスSUVにはないワゴンクロスオーバー的な雰囲気となる。
ハイランダーのボディサイズは全長4950×全幅1930×全高1730mm、ホイールベース2850mmだから、TXもそれに準じたサイズとなるだろう。
かなりの大型サイズとなるが、それだけに室内は相当な広さを確保しており、3列目シートも足元の余裕はアルファード/ヴェルファイアクラスとなりそうだ。
パワーユニットは直4、2.4Lガソリンターボと新開発のそのハイブリッド、そして、従来型THSIIの2.5Lハイブリッドの3種類が用意される。
現状ではPHEVが設定されるという情報はなく、PHEVを飛び越えて、BEV(電気自動車)を追加する方針のようだ。
レクサスTXはBEV化を視野に入れた開発がされている。床下に大容量のバッテリーを搭載するスペースが確保されており、いつでもBEVをラインナップに組み込めるようになっているのだ。
トヨタはBEV専用プラットフォームのe-TNGAと、既存のTNGAプラットフォームを改造してBEV化する両面作戦を展開している。前者の代表がbZ4Xで、後者がレクサスUX300e¥。
レクサスTXはUX同様、ガソリンエンジン、ハイブリッド、BEVの3つのパワーユニットを持つクルマになるということだ。
現状、レクサスにはNX、UX、RX、LXの4種類のSUVが存在しており(12月にはRZも加わる)、そこにこのTXが参入することになる。
ラグジュアリーブランドのミニバンがベンツVクラスしかない国内市場では、TXの持つ大型サイズの3列シートという特徴は希少価値にもなる。
車格としてはRXと同等か、その上といったところになりそうだ。価格はパワーユニットにもよるが、500万円台後半から800万円台あたりというのがベストカーの予想。
トヨタのハイランダーをベースとしながら、きっちりとレクサスにふさわしい上質感を携えたクルマになるだろう。
重要なのは、日本車でのライバルが数少ないこと。
TXと同等のサイズを持つ3列シートSUVは、同門のレクサスLX(ランクル300)か2023年中に登場予定のマツダCX-80くらいで、あとは欧州プレミアムブランドのSUVとなる。
そういう意味では指名買いされるクルマになれる資格も大いにある。
まずはガソリンとハイブリッドが2023年秋~冬頃に登場する。
●レクサス TX(2.4ターボHV)予想スペック
・全長×全幅×全高:4950×1930×1730mm
・ホイールベース:2850mm
・車両重量:2000kg
・パワーユニット:直4、2.4Lターボ+モーター
・エンジン最高出力/最大トルク:272ps/46.9kgm
・システム出力:349ps
・WLTCモード燃費:15.0km/L
・予想価格:750万~800万円
・登場時期:2023年秋~冬
コメント
コメントの使い方何年後に買えるか分からない。