2022年8月30日公開の記事で第一報をお伝えした、トヨタ クラウン第5のボディ、クーペ&コンバーチブル。
その後目立った動きは見られなかったが、水面下では検討が始まっているとの情報を入手。なぜいま、クーペ&コンバーチブルなのか? またBEV・FCVの可能性についてお伝えする。
※本稿は2022年12月のものです
文・予想CG/ベストカー編集部、写真/TOYOTA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年1月26日号
■欧州プレミアム3のクーペ&コンバーチブルに対抗 BEV・FCVの可能性も
新型クラウンは従来の国内専用から40カ国で販売されるグローバルモデルに大きく転換した。
おそらく、国内市場だけならクーペ&コンバーチブルの計画が浮上することはなかっただろう。
イメージアップのためとはいえ、需要が見込めない商品を投入するのは簡単ではない。
しかし、海外では無名の存在の「クラウン」をEセグメントの上級モデルとして認識させるにはクーペ&コンバーチブルは有効だ。
メルセデスベンツ、BMW、アウディといった欧州プレミアムブランドは、そのクラスに必ずクーペとコンバーチブルをラインナップしているからだ。それはもう伝統と言っていい。
先の関係者によると、新型クラウンにクーペを追加するのはそれほど難しいことではないが、コンバーチブルとなると、製造は外注しなければならないはずだという。
トヨタでは、かつてセリカコンバーチブルやカムリソラーラコンバーチブル(海外専売)を米国ASC社が製造。
市販には至らなかったが、先代86のコンバーチブルはオーストリアのマグナシュタイアー社で製造する計画だった。
おそらくクラウンも、コンバーチブルを作るならこのどちらかに製造を委託することになるだろうし、作れる台数も極めて少数になるだろうと言う。
そうなれば国内で販売する場合は輸入車となるし、台数も限られたものとなり、ハードルは相当高くなる。
残念な話だが、コンバーチブルに関しては海外専売モデルになると考えるのが自然だということだ。
とはいえ、海外専売でも並行輸入は可能だし、クーペは日本で生産して、ほかのモデルと同じように国内で購入できる。期待したくなるのは当然だろう。
新型クラウンの開発チームとしては、すぐにでも計画をスタートさせたいはず。
クーペ&コンバーチブルというクルマの性格上、パワーユニットはクラウンクロスオーバーRSに搭載されている、最もスポーティな2.4Lターボのデュアルブーストハイブリッドとなりそうだが、BEV(電気自動車)もあり得るし、FCV(燃料電池)の可能性もある。
SUVのスポーツはBEV、セダンはFCVで登場するという噂もあり、クラウンのパワーユニットは実に多様なのだ。
何が起きるかわからない新型クラウン。もっともっとクルマ好きを楽しませてほしい。
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